
『LIFE!』
=Story=
ウォルター・ミティ(ベン・ステイラー)はLIFE誌の
写真管理部で働く真面目で凡庸な社員。
だが、思いを寄せる女性と
会話もできない臆病者でもあった。
彼の趣味は空想をすること。
空想の中で彼はどんなことでもできた。
しかし現実のウォルターはLIFE誌の
最後の表紙を飾るはずのネガが
見つからないままでいたたために
窮地に立たされていた。
ウォルターはネガを探すため、写真家の
ショーン(ショーン・ペン)を探す旅に出る。
空想ではなく現実の旅が
ウォルターの人生を変えていく。
おすすめです( ・`д・)!
絶賛劇場公開中の作品ですので
ネタバレしない程度に感想を。
予備知識なしで観たい方はスルーを。
原題は『THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY』
1947年に一度「虹を掴む男」というタイトルで
映画化されていますが、こちらは知りませんw
CMなどの短い予告編では空想ばかりに
注目がいってしまいがちですが、
実は物語は空想のみでは進みません。
実際に旅に出ることでウォルターの
凡庸だった人生に変化が訪れます。
作中の空想はかなり突飛なものですが
(中では何でもアリ過ぎて笑えるものも)
誰しもが“こうなりたい”と思うことは
あると思うので、その部分をこの作品は
巧くついているんじゃないかと思います。
公式サイトには
・毎日同じ生活を繰り返していますか?
・仕事で大きな失敗をしたことがありますか?
・空想することはありますか?
・大切な誰かの為に夢を諦めたことがありますか?
・変わりたいと思っていますか?
3つ以上“YES”と答えた方、
これは“あなた”のための映画です!
っと謳っているとおり
毎日同じことの繰り返しで
何らかの変化が欲しいと思ってる方、
行動を起こしたいと思ってる方の
気持ちをくすぐる作品だと思います。
空想に入り込んでる時に
イヤな上司テッド(アダム・スコット)が
ウォルターにこう言います。
Ground Control to Major Tom
(地上管制塔からトム少佐へ)
最初は?でしたが、これは
David BowieのSpace Oddityの
歌詞の一節でした。
Space Oddity/David Bowie
1969年にリリースされた作品で
アポロ11号の月面着陸に浮かれていた頃
架空の宇宙飛行士トム少佐が月面着陸と
同時に己の無力さを感じ広大な宇宙へと
漂流するというなんともシニカルな楽曲。
上司テッドは空想にふけるウォルターを
宇宙に行ってると揶揄したのでしょう。
しかし、劇中でこのSpace Oddityは
とても印象的に使われていました。
ある空想とともにこの曲の
リミックスが流れる(歌われる?)んですが。
全然泣くとこではないんですが
ワタクシ、このシーンでウルってきちゃいますw
っというのも、ここが個人的に
物語のターニングポイントだと思うのです。
毎日同じことの繰り返しの人生に
空想が自分の背中を押してくれて
現実で行動を起こし、何かを変える。
正直ワタクシも考えてることがあって
それを投影したからかもしれません。
劇中では現実世界での冒険を
未知なる宇宙として暗喩してるのかも。

さまざなな冒険から“帰還した”
ウォルターは物語の序盤とは明らかに
雰囲気が変わっていました。
LIFE誌のスローガンもまた素敵です。
“世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
もっとお互いを知ろう
そして感じよう”
ワタクシも高い壁の裏側を覗きたい!
そういう気持ちになりました。
( ´Д`)‹I'm Lovin' It!