【HTML版】
ある日、イタリアのローマに一見すると
かわいらしい友好的な宇宙人が現れる。
しかし、その宇宙人がなぜか
中国語を話すことから、不信感を
抱いた警察は宇宙人を拘束する。
一方、今すぐ中国語の通訳をしてほしいと
呼び出された中国語翻訳家のガイヤは、
2時間で2000ユーロという破格の報酬に
つられて依頼を承諾。
しかし、仕事内容はすべて機密事項だといわれ
迎えに現れた秘密警察の男に目隠しをされて、
厳重に警備された地下室に連れて行かれる。
ガイヤはそこで、自らを「王(ワン)」と
名乗る宇宙人と対面する。

監督 アントニオ・マネッティ、マルコ・マネッティ
上映時間 82分
アメリカ作品かと思いきや、まさかのイタリア作品。
ベネチア国際映画祭で創造産業賞を受賞してんだと。
こちらが宇宙人の王さん

“世界で一番話されている言語”
っということで中国語を話す王さん。
グロかわいい??っと表現されてるけど
こんなの見たら殺到してしまいそうだがw

王さんの中国語を訳すガイヤ(フランチェスカ・クティカ)。
宇宙人にだって人権はあると主張するも
宇宙人には適応されないと突っぱねられる。
王さんは水生生物だか陸上生物だか
よく分からんなりをしてるんですが。
(手はイカの触手みたいだが、足はずんぐり)
顔があって、表情がある(テンションは低い)。
それがお人好しのガイヤを行動に走らせる訳で―。
さぁここからはネタバレ上等なレビューです。
まず設定に色々ツッコみ所はあるんですよ。
なんでガイヤ以外翻訳出来る人がいないのか。
まぁここを考えると作品にならないけどw
政府(警察??)側ももっとまともな説明してたら
こういう事態にはならなかったと思うけど
このオチに持っていくには強引さも必要かな。
王さんは地球人との胃文化交流しに来たと言うのに
信じようとしない捜査官は拘束・拷問を続ける。
王さんは丁寧な言葉遣いなのに対し
終始高圧的な捜査官に嫌悪を抱くガイヤは
チャンスを見計らって王さんと一緒に逃げ出す。
なぜか階段が登れない王さん。
そこに手を差し伸べるガイヤ
手(っというより触手)を出す王さん。
おぉなんてス ペ ク タ ル!!
っと次の瞬間ガイヤが窓から見た光景は
宇宙船に攻撃されているローマの街!!
恩人の後ろで兵器を操る
装置をイジイジする王さん一言。
「お 前、 バ カ だ な」
っというBADエンドで終わる訳ですよ!!
まぁ82分という短い時間ではこれ以上
ひねりようがないようにも思います。
王さんはあんまり思わないんだけど
飛行機や宇宙船などのCGの安っぽさを見ると
あんまり予算はないんだろうねぇ。。。
そう考えると少ないものだらけの中で
なかなか作られた作品だとは思うけど。
何がそんなに受けてるのかって
【欧米から見た中国人ってこんなイメージ】
っていうのを露骨に表現してるからでしょ。
だから中国語を喋らせてる訳で。
まぁ難しい話ですよね。
自分と同じ良心を相手が持ってるかって。
宇宙人ポールのようなコメディを想像してましたが
開けてみればブラックなSFものでした。
短い作品なので観易い作品だと思います。
ただしバッドエンドが受け入れらないと
最後の最後に―
( °д°)ポカーン
ってなることを保証しますwww
おすすめ度
★★★☆☆
王さんのテンションの低さ
★★★★★