【アイアンスカイ】 | T's Delusion

T's Delusion

でるのマル秘おセンチ日記

【Flash版】


【HTML5版】



1945年、連合軍の猛攻撃にさらされ
アドルフ・ヒトラーが率いていた「第三帝国」
ナチス・ドイツは完全に敗北。

しかし、その一部のエリートたちはひそかに
月の裏側へと逃亡を図り、秘密基地を
建造していたのだった。

第2次世界大戦の終結から70年超にわたって
独自の軍事テクノロジーを発展させ続け、
虎視眈々と連合軍への復讐の機会を
うかがっていた彼らは2018年、
ついに決行のときが到来したと判断。

UFOの大編隊を組んで、
地球侵略を開始する。



$T's Delusion



監督   ティモ・ブオレンソラ
上映時間 94分




※レンタルなのでネタバレ前提のレビューです。


世界各国のSFマニアに出資を募り
約1億円ものカンパを集めてしまった注目作。



雑誌の映画コーナーにも紹介されてたりしたので
結構気になっていたのです。



設定は月に逃げ延びたナチスが地球に
侵略してくるというものなんですが。



当時ナチスの科学力は~なんてあったから
あながち無い話でも無いかもしれませんがw



(やっぱり無いと思うけど)



物語のきっかけは2018年、大統領選挙キャンペーンの
一環として46年ぶりに黒人を月に送ろうというもの。



後に大統領となる女性がサラ・ペイリン氏にソックリ!!


$T's Delusion


これは首脳会議で大暴れしてる時のだから
あんまり似てないけど眼鏡姿は
絶対意識してキャスティングしたと思うほど激似。



そのモデルとなった黒人
ジェームス・ワシントン(クリストファー・カービィ)が
月面で見たものがナチスの基地だった。



そこで拘束され、なんと白人にされてしまう。
おそるべしナチスの科学力!!



っと思ったら―

$T's Delusion

こんな仰々しいコンピューターよりも
スマホ一台が勝っていたりする珍妙っぷり。



科学者もアインシュタインを意識してるね。



そのスマホを利用して開発中の兵器
「神々の黄昏」号を完成させようとするも
スマホのバッテリーが切れてしまったので

白人化したジェームスを連れ
月面親衛隊准将クラウス・アドラー(ゲッツ・オットー)と
その婚約者で地球学者レナーテ・リヒター(ユリア・ディーツェ)で
UFOに乗り込み地球に取りに行くことに。



そこで大統領の選挙キャンペーン担当の
ヴィヴィアン(ペーター・サージェント)を拉致。



用済みになったジェームスは放り出され、
アイデンティティー(肌の色)を奪われ放浪者に。



ヴィヴィアンは月から来たナチスの2人を
大統領のキャンペーンに利用し、広報担当にする。



ここから画が妙に明るくなります。
舞台が月から地球に移ったからかな。

前述のジェームスの白人化なんか全然わからなくてw
これ以降の白人化はよくわかるんだけどね。



んで、ヴィヴィアンがプロヂュースしたナチスの2人が
妙にスタイリッシュになって登場するんですが。


$T's Delusion


ここでヒロインがメチャクチャ美人だと気付くwww



月面ではレトロな感じだったんだけど
地球に降り立ってからが凄く良くてね。



そのレナーテは地球でナチスがどんなものだったか知り
自分が信じていた愛の思想と違うことに気付く。



一方、クラウスは月面総統を殺害し、
自らが月面総統になり地球に侵略を開始。





はい、ここからが宇宙大戦争w



北朝鮮がUFOは我が将軍様が作った~
っと起源を主張して他国に相手にされない
ってな描写があったんですがね。



起源をやたら主張するのは“北”じゃないだろ。
この辺りはアジアは一括りにされてる感も否めないが。



女性大統領は来期も当選する為に
戦争しようと思ってから調度いいと好戦的。



首脳会議で平和条約を破って宇宙戦艦を
開発していたことを明らかにするんだけど
フィンランド以外は全国所有してるという。



最終的にレナーテとジェームスの活躍で
ナチスの地球侵略計画を阻止。



月にある資源物質を巡って首脳たちが大乱闘。
各国が核ミサイルを放ち、地球は荒廃してしまう。



その間に「脱白人化薬」で黒人に戻ったジェームスは
レナーテと共に生き延びたのだった。



っとまぁ痛烈な政治風刺が効いた作品です。



年齢制限がかかってるのは差別的だったり
世の中の黒い部分を描いてるからか。



作品としてはSFブラック・コメディ。



世界の政治事情を知っていれば楽しめる作品かと。

ただ大きい笑いにはし辛い部分があるので
ニヤニヤ、クスクスできる程度じゃないかなぁ。



そういう部分ではもう少しパンチが欲しいかも。



おすすめ度  ★★★☆☆
ヒロインがカワイイ度 ★★★★★




( ´∀`)アハハ~ン♪