『127時間』 | T's Delusion

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でるのマル秘おセンチ日記






タフなヒーロー気取りで人と
深く関わらずに生きてきた
アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)。

開放的な陽気さとクールな一面を
合わせ持つ魅力的な青年だ。

ある金曜の夜、彼はいつものように
1人でロッククライミングを楽しむため、
慣れ親しんだユタ州、ブルー・ジョン・キャニオンに
向けて出発する。

それは彼にとってどうということのない
週末の過ごし方だったが、突然
過酷な運命が襲い掛かる。

落石に右腕を挟まれ、狭い谷底から
一歩も動けなくなってしまったのだ。

助けを求める叫び声は
無人の荒野に虚しく響き渡る。

知識と経験を総動員して
岩を撤去しようとするが、
ガッチリと挟まった岩はピクリとも動かない。

死を目前にして初めて
自分の人生と向き合うアーロン。

自分勝手に生き、両親にも、友達にも、
恋人にも決して心を開かなかった。

衰弱してゆく身体を引き裂くように
襲い掛かる後悔、それと同時に湧き上がる
“生きたい”という生への執着と情熱。

そして生命の限界を越えた
127時間後、遂に彼は決断する……。






ここ最近レンタルする作品に
ことごとく予告が入っていたので
気になっていた作品の1つ。




この作品は実在するアルピニスト
アーロン・ラルストンの自伝「奇跡の6日間」が
原作のノンフィクション作品。




監督は『スラムドック$ミリオネア』で
アカデミー賞8部門に輝いたダニー・ボイル。



この監督の作品は「28日後...(※1)」しか
観たことがなかったのですが、

※1 2002年公開のゾンビ映画。
 2003年度のサターン賞において
 最優秀ホラー映画賞を受賞している。


両作品に共通して言えるのは
時間の表現の仕方ではないかと。



ただ歩いてるシーンなんかを
BGMもなしに離れて撮影する。



これだけでとてつもなく
長い旅路が予想されたりする。



127時間(6日間)というのは
その場に取り残された人間にとっては
とてつもなく“長い旅路”だと思う。



その127時間の中で思い描くもの。



“もしこうなっていなかったら今頃...”



過酷な状況で描く妄想。
ただその妄想の中ですら自分は蚊帳の外。



走馬灯のように蘇る思い出と
同時に数々の後悔…



“生きたい”という生への執着が
生々しいほどに表現されてる。
(鑑賞中に気を失う人もいたとか)




これに関しては大方予想できるだろうから
あえて明言は避けておくとして。




恐らくこれを観て泣く人は少ないと思う。




でも日々の生活を顧みて
ワタクシも思うところがあったので
思わずウルウルしてしまった。



何となくこのタイミングで観ることに
意味があったのかと思う作品でした。



( ´∀`)ショウロウビョウシ♪