こんにちは、モビリティです。
全国で続々と梅雨入りしてまいりました。
しかたなく部屋干しすることもありますよね。
「衣類に部屋干し臭いがついてしまった…。洗っても臭いは取れないし、どうにかならないの!」
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・ついてしまった部屋干し臭を取る3つの方法
・部屋干し臭の原因はモラクセラ菌!弱点は熱!
・部屋干し臭をつけないための5つの予防策。

ついてしまった部屋干し臭を取る3つの方法
ついてしまった部屋干し臭は洗っても臭いは取れません。
まず最初に、部屋干し臭を取る方法を解説します。
その後に、部屋干し臭の原因と予防策について書きます。
方法①:煮沸消毒
1つ目の方法としては、煮沸消毒(しゃふつしょうどく)を行うことです。
大き目の鍋などに衣類、タオル類を入れて煮てください。
原因となる雑菌は60度で死滅するため、衣類についてしまった部屋干し臭の原因菌を物理的に除去できます。
一緒に重曹を入れることで、皮脂汚れも併せて落とすことができるのでおすすめです。
衣類によっては高温がダメなものがあります。
・フリース
・ブラウス
などの化繊素材(ポリエステル、ナイロン、アクリル)系はこの方法は適さないのでご注意ください。
方法②:高温の乾燥機にかける
2つ目の方法は、高温の乾燥機にかけることです。
家庭用の乾燥機は60度程度ですが、乾燥機内の衣類自体が60度になるわけではありません。
そのため、家庭用乾燥機では雑菌に対する効果が弱いため、コインランドリーにある高温の乾燥機を使ってください。
ただ、こちらも同様に高温がダメな素材のものは使わないようにしましょう。
方法③:酵素系漂白剤を使う
3つ目の方法は、酵素系漂白剤につけ置きすることです。
水とともに製品に表示された分量に応じた酵素系漂白剤を入れて、30分~1時間程度つけ置きしてください。
こちらも衣類の洗濯表示で漂白剤NGのものは避けるようにしましょう。
以上3つの方法で、ある程度の衣類やタオル類の部屋干し臭は完全にとることができます。
ではなぜ部屋干し臭がついてしまうのか?その原因について解説します。
部屋干し臭の原因はモラクセラ菌!弱点は熱!
部屋干し臭の原因は、雑菌が繁殖しているからとよく言われます。
その雑菌の具体的な名前は「モラクセラ菌」という微生物です。
モラクセラ菌のフン(排泄物)が臭いの原因となっています。
モラクセラ菌とは
細菌の一種。グラム陰性球菌で、ヒトや動物の口腔・上気道・性器の粘膜における常在菌。呼吸器感染症ではモラクセラ・カタラーリスが主である。
成人市中肺炎の起炎菌として検出されることが多い。
洗濯物を部屋干しした際などに生じやすい、雑巾のような臭いの原因菌。洗い残したたんぱく質などを餌に増殖し、悪臭を放つ。
健康な人や動物には無害だが、免疫力が低下すると日和見感染症を起こすことがある。
引用元:高橋練染株式会社
つまりこのモラクセラ菌をやっつければ、部屋干し臭を無くすことができるということです。
モラクセラ菌の弱点は熱です。そのため、煮沸消毒や高温乾燥機をおすすめしています。
逆にモラクセラ菌は紫外線や乾燥には強いので、普通の洗濯や外干しで消えることはありません。
部屋干し臭をつけないための5つの予防策。
部屋干し臭がつかないようにする3つの予防策をご紹介します。
① 通気性の良い脱衣カゴを使う
着用後の洗濯物を湿ったまま洗濯槽などに放置してしまうと、モラクセラ菌が繁殖してしまいます。
そのため、洗濯前の衣類の保管は通気性の良いカゴに入れる、バスタオルは干しておくなどをしましょう。
ただ、放置時間が長いとモラクセラ菌は増殖してしまいます。なるべく早めのお洗濯を。
② 洗濯後はすぐに干す
モラクセラ菌は湿度60%以上になると5時間程度で増殖し始めます。
そのため、洗濯が終わったら放置をせず、すぐに干すようにしてください。
③ アイテムを使ってすぐに乾かす
扇風機やサーキュレーターなどを使って乾かすことで、乾燥までのスピードがあがります。
つまり、モラクセラ菌の増殖を早めに抑えることができるので、ただ部屋干しするのではなく、扇風機などを使って早く乾くように工夫してください。
④ 酵素系漂白剤を使う
これは、部屋干し臭がついてしまった場合にも挙げましたが、通常のお洗濯時にも酵素系漂白剤を一緒にいれることで、予防することができます。
一番良いのは40度のお湯に酵素系漂白剤を溶かし、洗濯物を20分程度つけてから洗濯するのが良いでしょう。
⑤ 部屋干しに適した洗剤を使う
部屋干しに適した洗剤は、普通の洗剤と違って、抗菌剤が入っています。
その抗菌材がモラクセラ菌の増殖を抑えることで、部屋干し臭を予防することができるのです。
梅雨明けは例年7月中旬頃を予想されています。
これからのお洗濯の原因を知り、対策を取って部屋干し臭から逃れましょう。
