Cinder 共優性モルフ(CoDominant Morph)
Cinder
Mahoganyの別Lineであり、【石炭殻】の意味を持つ共優性Morph
SingleではMahoganyとかなり似ていますが
Comboになった時の作用が大きく違うと
OriginatorのOutback Reptiles は主張しています。
他にもCopperが同じMorphではないかと言われています。
Cinderは2005年頃から
Outback Reptiles のIan が所有していたBlackpastel Lineに
他のMorphが入っているのではないかと考え
意識的にBreedを進めていきました。
そして2008年に単離に成功しCinderを確立しました。
SingleのCinderの特徴は
薄い焦げ茶色の様な頭に赤みがかった体色、
途切れたStripeが挙げられます。
MahoganyやCopper.CinderはSideのPatternにかなり個体差が生じ
幅広い表現をする事が多い印象を持っています。
Super CinderはSuma aka Super Mahoganyとかなり似ており
見分ける事はほぼできないと考えています。
↑Super Cinder
焦げた色合いの赤褐色にうっすらと黄土色のStripeが入りながら
顔のEye Lineが消失するのは完全にSumaと一致しています。
1番黒いBallpythonとして挙げられるComboにCinnamon Sumaがありますが
Cinnamon Super Cinderでもおそらく同じ様な表現になる事が予想されます。
個人的には完全に真っ黒にするのではなく
黒を維持したままPatternを浮かび上がらせるのが好みです。
↑Pastel Cinder
頭の中で想像するPastel Cinderとは少し違った表現をしている個体です。
CinderやMahoganyは個体差が激しく色々なPatternがあるMorphです。
この個体はGranite表現が強く出ており
Pastel Cinder Graniteと言われた方がしっくりくる表現をしています。
背中のStripeがGHI Mojaveの様な稲妻模様を有しており
お腹側やSideの模様はYBの効果も感じられます。
しっかりとPastelの中にCinderが入っている事が分かり
更にPatternを乱したり劣性Morphを加えても面白い個体だと思います。
↑Bumblebee Cinder
Bumblebee aka Pastel SpiderとのComboになります。
Bumblebeeの表現からはかなりかけ離れていると思いますが
Mahogany SpiderはFull Stripeになりつつ
SideのPatternがお腹に向かって下がっていき、
栓抜き柄の中の模様が無くなるPatternになる為
そこにPastelが入るとこの様な表現になります。
やはりMahoganyとCinderはかなり近いMorphである事が分かります。
↑Blackpastel Cinder
Dark MorphのBlackpastelとのComboです。
Blackpastel Cinderの1番の特徴はSideのPatternにあります。
BlackpastelのSideの乱れの中が2重で乱れるPatternが横に繋がりながら
更に乱れていく事がこのComboでは多く再現されます。
そして頭が分かりやすく焦げ茶色になるのは
Cinderによる効果が大きいと感じています。
今個体に関しては顔つきもCinder寄りになっていると思います。
口先が短く少し目が離れている様なおでこになるのが
Cinderの顔ではよく見られます。
↑Silver Cinder aka Pastel Blackpastel Cinder
Cinder Comboの中でSilver Cinderの別称がある、ほぼ柄が現れないPattern Lessに近い見た目になります。
Baby時はうっすらと模様が残っていますが
Adultでは見えなくなってしまう事が多いです。
その僅かな変化も楽しめるComboだと思います。
Cinnamon/Blackpatel Comboは顔が可愛くなるので
幅広い層から人気があるイメージです。
そこにDark MorphのCinderが入っても
厳つくならず可愛さをキープしてくれているのが良いですね。
↑Blackpastel Mojave Cinder
個人的に大好きな表現をしてくれています。
Stripeは存在感のある黄色い発色がしっかり出ており
そのStripeを濃い黒色が覆う事でContrastが効きながら
SideのPatternは細かく散りばめられ
お腹側は白く抜けています。
Cinderが加わる事でsideのPatternが細かく乱れている事から
CinderのColor&Patternにおける重要性が分かると思います。
Ghost化もしくはClown化させたくなる個体です。
↑Blackpastel RS Cinder
RS(RedStripe)とのComboで
ここまでSideのPatternが消失するとは思っていませんでした。
これは単純にRSの影響と言うよりはCinderの個体差による
表現の違いが出ている可能性も大いにあります。
RSはComboでStripeが丸みを帯びながら途切れる事が多いですが
この個体ではほぼFull Stripeになっているのが分かると思います。
色は黒色の中に深い赤褐色を感じ、
お腹にかけて赤みが強くなっている印象を受けました。
背中のStripeの色は黄色とオレンジ色の中間色をしている為
RSの効果が反映されているのかもしれませんが
断定はできないです。
↑Super Pastel Fader Cinder
黒色の色彩が他のBallpythonとは異なった表現をしている個体です。
中々この様な炭を水で薄めた感じの色は
沢山のMorphを組み合わせても表現できないと思います。
Cinderの効果なのか、またはFaderの効果なのかは
このCombo Morphを沢山見てきた訳ではないので
断定する事は出来ません。
FaderはNERD がOriginatorのCitrus Pastel Lineから派生されたMorphです。
Faderは体の後半で赤褐色を帯びる特徴があります。
この個体も体の前半と後半で色合いが若干違うのは
Faderによる効果が反映されている可能性が高いです。
SideのPatternは大きく存在感があるのに対して
模様の間隔は少し離れています。
Chocolateの存在を感じますが
それはCinderやMahogany.Copperが
Chocolateに近い表現をするからだと思っています。
背中のStripeが白抜けするのも珍しく
一般的なBallpythonだと太くなったり繋がったりするのがほとんどです。
とても実物を見てみたいと感じた個体です。
今回はCinderについてまとめていきました。
Mahogany.Cinder.Copperは
近年のDark Morphを牽引している存在であり、
これから更に様々なComboが生み出され
新たな役割を果たすMorphだと思います。
個人的にはSingleの表現も気に入っており
SideのPatternがお腹側に引っ張られるように伸びている柄が好きです。
近年ではSuma Piedが奇形率が低く白黒のパンダ柄表現を
作出できるので需要が高く、人気を博しています。
赤褐色系のMorphはこれから更に
人気が増し、Breedの主軸になっていくと予想しています。
こんな感じでCinderについてまとめていきました。
次回の記事もお楽しみに。
δ7Ballpython
画像引用 Outback Retiles