Blade 共優性モルフ(Codominant Morph)
Blade
リデュースタイプのClownから派生されたMorphで
Patternの間隔が広がる特徴を持っています。
ちなみにBladeの意味は【刃】となります。
言葉の通り切れ味鋭い丸みの無いPatternが特徴的です。
栓抜き柄や宇宙人模様は基本的に表れず
暗色部が細くなりながら間隔が空くイメージを持つと分かりやすいと思います。
Bladeは元々、BHB のClownに付随していたMorphで
そこから単離しMorphとして確立された過去があります。
ちなみにスーパー体はBHB ではなく2002年に
EbN(Exotics by Nature) とMJ(Markus Jayne) が検証し
共優性モルフである事を証明しました。
↑Super Blade
スーパー体になると更にリデュースが加速します。
Spiderに似ていると感じた方も多くいると思いますが
違いは頭まで柄が出ない事とSpider程、
Patternは細くならず体色も艶のある色合いが残ります。
Bladeの良さはリデュースを加速させるところにあると感じており
Patternが乱れた激しい柄が好きな方には
あまり刺さらないMorphかもしれません。
自分は乱れた柄もすっきりした柄も好きなので
それぞれの方向性を邪魔しない様な組み合わせをする事で
活かしていけるMorphだと思っています。
基本的にはColor Morphと相性が良い様にも感じますが
激しいPatternのMorphもBladeでしか出せない表現がある為
やりがいのあるMorphだと思います。
いくつかCombo Morphを紹介していきたいと思います。
↑Leopard Blade
Leopardの特徴は黒色がしっかり出つつ
大振りに乱れたPatternにありますが
Bladeが入る事によりすっきりとした模様になっています。
SingleのLeopardでもリデュースタイプがいるので
Leopard Bladeに似た表現をする個体もいます。
BladeがComboになると背中部分の黒い線が太く途切れやすい傾向にある為
そこで見分けるの1番分かりやすいと思います。
↑Leopard Enchi Blade Double het Lavender Albino Clown
先程の個体にEnchiが加わり、hetでLavender Albino Clownが隠されています。
Enchiが入る事により更にPatternが大振りになりリデュース具合が加速しています。
色も金質が上がる事でオレンジ色に近づいていますが、
多少はhet Clownの色上りの効果も加味されていると思います。
ここにOrangeDreamや+でBladeが加わるとPatternの間隔が一気に広がるので
リデュース表現の好きな方に刺さる見た目になると思います。
↑Pewter Blade aka Pastel Cinnamon Blade
柄の密度が密集している事が多いPewterにBladeが入る事で
尻尾付近のリデュース具合が加速しているのが分かると思います。
上半身部分の黒いStripeが太く途切れている特徴も
しっかり出ておりPewter Bladeでしか出せない表現になっています。
↑SOD Blade
SODとはSuper OrangeDreamの略です。
ODはColor&Pattern Morphでリデュースタイプになります。
その為、SODでは尻尾付近がかなりリデュースになり
Sideの模様はほとんど出て来ない事が多いです。
そこにBladeが入る事によりSideの黒点や宇宙人模様が出ていない
すっきりとしたPatternになってます。
太い線のみで黒い模様が発現されており
模様の間隔もかなり離れています。
リデュースの見た目が好きな方にはドストライクな表現だと思います。
↑Super Blade Clown
個人的にBladeとのComboで1番最初に頭に浮かぶのがClownです。
やはり派生元のMorphとは相性が良い事が多く
Pastel&Puzzle.Stranger&Clownの様に
Blade&Clownの相性は抜群だと思っています。
激しく乱れたBizzy PatternのClownも大好きですが
リデュースタイプの柄がほとんど無いClownも好きです。
その中でもSpider Clownとはまた違い、
頭の両脇から首に繋がりFull StripeになるSpider Clownに対して
Super Blade Clownは太いStripeが途切れつつ間隔が空きます。
イメージ的にはEnchi ClownとSpider Clownの
中間の見た目をする事が多いです。
↑Banana Super Blade
可愛いBananaとのComboになります。
Bananaの黒点は黒い部分にしか出ない為
Super Blade化すると暗色部の面積が少なくなり
黒点が出てくる割合が減ります。
リデュースのBananaはBlade等とComboにしないと作れない為、
個人的に価値が高い見た目をしていると思います。
ここにRedstripeを入れてみたいです。
↑Banana OD Enchi Leopard Blade Clown
オレンジ色がかなり濃い個体になります。
首元から続く綺麗な線はBladeの効果が存分に発揮されています。
中間付近で途切れていますがここまで繋がっているのは
Leopard Clownの影響が強く反映されている為だと思います。
Banana以外のOD.Enchi.Leopard.BladeはClownとのComboで
リデュース&バンディットタイプになるMorphでSideの柄を
無くす効果があります。
そこにBananaの色合いが重なる事でこの様なオレンジ色の
すっきりしたClownになっています。
実物はもっと濃い色合いになっていると思います。
↑Blade Zebrabee VPI Axanthic Clown
ZebrabeeとはPastel Spider Axanthicのakaです。
首元から細く繋がったFull Stripeは少し稲妻の様に乱れています。
Axanthic Clownは銀と黒色のContrastが効いた
渋くてカッコいい表現になりますがPastel.Spiderが入る事により
ここまで白くなります。
ClownをここまでClear Whiteにする為にはAxan化が必要で
尚且つPastelやFire/Vanillaなどの力が必要です。
この個体はSpider.BladeによりStripeが細くなる事で
白い部分の面積が増え、濃い白色が目立っています。
Patternはお手本の様なSpider Blade Clownの表現をしています。
↑Blade Grail 66% het Pied
GrailとはLavender Albino Clownのakaです。
そこにBladeが入る事によりStripeが太くなりながら途切れています。
Lavender Albinoは通常の黒い部分が白色(紫色)になる為
この個体ではStripeが白くなっています。
絵の具で塗られた様な濃い発色をしており
NormalのBallpythonからはかけ離れた色合いをしています。
66% het PiedなのでもしPiedになった場合は
Blade Holy Grail aka Blade Lavender Albino Clown Piedになります。
成長していった際に出てくる紫色がどの様な作用を起こすのか
気になるのでAdultの姿が見てみたい個体になります。
今回はBladeについてまとめていきました。
ClownとComboになっている事が多いと感じる方も多いと思いますが
元々はBHB のClownに付随していたMorphなので
必然的にClownとComboになっている事が多いです。
昔はMorphの種類も少なく選別交配によりSingle Morphの特徴を
極端に寄せる事が多かった中でBladeが確立され
リデュース表現に寄せる事が一気に容易になった印象を持っています。
リデュース表現にも様々なPatternがあり、
どこまで自分で追い求めるかはBreeder次第な為、
妥協せず追い求めている姿を見ると
やはり日本のこだわりは世界一だと実感します。
こんな感じでBladeについてまとめていきました。
次回も納得のいく記事を書ける様に頑張ります。
δ7Ballpython
画像引用
WOB
KINOVA
Markus Jayne