Caramel Albino 劣性モルフ(Recessive Morph)
Caramel Albino
Caramelはメラニン色素が欠けていますが
頭の付近は少し茶色や黒に近い色が発現しています。
これはCaramelがT+Albinoである為です。
T+Albinoは完全に黒を生成できない訳ではなく
少しだけ生成できるのが特徴です。
その為、完全な白と黄色の体色にならず
色の濃い茶色の様な色合いになります。
Caramelと似たMorphでUltramelがありますが、
Caramelは1996年にKevin McCurley/NERD が証明し
Ultramelは2000年付近にE.B.Noah が証明しました。
とても似ているMorphですが2008年に
Caramel×Ultramelで繁殖を行ったところ
全てNormalの個体が生まれてきました。
この事から異なるMorphである事が分かり、
子供同士で掛け合わせてClutchを取ったところ
Caramel.Ultramel.そして2重劣性の個体が誕生しました。
この2重劣性の個体はCamarilloと名付けられる事となります。
そしてCaramelではしばしばKinked TailやKyphosisと言われる
ねじれた尻尾、後弯症を発症する傾向にあります。
↑Kinked Tial
この症状は遺伝的に誘発されてしまうと言われており
避けるために卵の温度管理を低く設定して
孵化させると発症するリスクを減らせるのではないかと
色々な試行錯誤が行われてきました。
今でも発症してしまう可能性がありますが
血統によって何年もの間出ていないLineなども存在します。
Spiderの神経障害然り、遺伝的に免れない部分もあるのが
現実でBallpythonを飼う前に知っておきたい情報だと思います。
Kinked Tailの様な症状が出てしまうCaramelですが
マッドな茶色に可愛らしい顔が特徴的で幅広い層から人気です。
いくつかComboを紹介していきたいと思います。
↑Spotnose Caramel
面白い柄をしていて気に入っているComboです。
Spotnose特有の頭の模様にSideの大きな栓抜き柄が規則的に
並んでいるのが写真から分かると思います。
背中のStripeがここまで太く1本線に繋がっているのが
個人的に不思議で見た時に驚きました。
SpotnoseとCaramelのどちらかの作用なのか、
はたまた他のMorphが隠されているのか
謎が深まる個体ですが時々この様な個体が生まれてくるのが
Ballpytonの面白いところでもありますね✊
↑Caramel Yellowbelly
Yellowbelly効果によって色が濃くなり茶色の部分の
発色が濃くなる事でオレンジ色が少し出てきています。
頭までオレンジ色が出てきておりYellowbellyの
Comboになった時の色における影響力の強さが分かる個体だと思います。
Caramel Freewayなど狙ってみたくなります。
↑Caramel Glow aka Caramel Albino Ghost
Ghostとの2重劣性Comboになります。
Ghostが入る事により色が淡くなり紫色が濃く反映されます。
昔はよく見たComboですが最近ではあまり見かけなくなりましたね。
ですがAdultになっても綺麗ですし
Baby時の紫色は感動するぐらい色鮮やかで綺麗です。
所々にオレンジ色が発色するのも特徴的です。
↑Caramel DG
DGのパワーを感じる個体です。
Pattenはどちらかと言うとDGの方を受け継いでおり
バンディット状のドット柄が少ない表現になっています。
色合いもCaramelとDGを足して2で
割った様な色をしていますが、Monarch DGにも見えます。
ここから成長していき
White Outしていった時の色を見てみたいです。
↑Caramel Pied
写真の個体はLow Piedになるので
白色の部分の面積が少ない個体になります。
Piedになると柄が出ている部分のPatternも乱れるので
SingleのCaramelとは違った乱れた柄になっています✊
FancyかつCuteなComboで人気がありますが
2重劣性という事もあり販売価格はまだまだ高いです。
↑Caramel Glow Clown Pied
4重劣性Comboの個体になります。
(Caramel&Ghost&Clown&Pied)
特に解説する必要が無いぐらいImpactのある個体です。
柄が最高に乱れており顔のPatternまで不規則になっています。
個人的にはもう少しLow Pied気味になって柄が出る面積を
増やして乱れたPatternを前面に出したいです。
4重劣性という事もあり作出するのはかなり高い難易度になります。
Quattro het同士の掛け合わせで1/256の確率になります。
夢のある話ですがそれを実現するとなると
かなりの年数と根性が必要になるになるのが現実です。
日本には自分の理想の個体を追い求めて
日々、生体のメンテナンスや管理を行っている方が多くいますので
いずれ日本からもこの様な夢のある個体が出てくると思います。
劣性Morphは時間がかかる分派手なMorphが多い為
Breedをするモチベーションにもなりますし
ホモ体が生まれてきてくれた時はとても感動します。
CaramelはKinked Tailなどの問題から避けられる要因となる症状が
付きまとうMorphですが
マッドな茶色の体色や可愛らしい顔はとても魅力的です。
Lineによっては何十年も症状が出ていない事もあるので
もし迎える際はショップの人に詳しい事を聞いてみると良いと思います。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
次はCaramelに似ているUltramelについてまとめていきます。
δ7Ballpython
画像引用
WOB
Roussis Reptiles