Granite 共優性モルフ(Codominant Morph)
Granite
未だに謎が多いMorphのGranite.
よくFHの中でもGranite系のPatternをしている
個体が毎年見られますね。
Graniteの特徴はやはりSideの模様の中に
乱れながらつぶつぶとしたドットの柄が出る事ですね✊
GHIの様なうずうずしさを持ち合わせています。
GHIとの違いはGraniteはSideの模様が
背中側までは伸びない事です。
ちなみにGraniteの意味は花崗岩(かこうがん)
マグマが冷えて固まった火成岩の一種。
石材としては御影石とも言われます。
おそらくSideの宇宙人柄のつぶつぶした
模様が花崗岩の様に見える為
名付けられたと推測できます。
そんなGraniteは遺伝的な観点から
不明確な繁殖系統が多々あり、
繁殖系統は多数ありますが
完全に証明されているLineは少ないのが現状です。
Graniteが出現した2003年当時は
YellowbellyとComboになると
Ebonysというほぼ完全に真っ黒な個体が
誕生すると言われており、
Africaで何年にも渡って生まれてきていました。
しかし、どの個体もAdultになる前に亡くなってしまうことが
ほとんどだったそうです。
この様な確実性の無い噂が無くなるまでに
数年かかったと言われています。
GraiteがMorphとして証明されたのは2003年の事で
Ralph Davis が最初に繁殖を成功させ
優性遺伝する事を証明し、
1つのLineを確立しました。
まだこの頃はGraniteに興味を持つ人が
ほとんどいませんでしたが
2007年にスーパー体が生まれ
共優性遺伝をする事が確立されてから
本格的にGraniteの人気が高まっていきました。
それ以前にVPI がIMG(Increasing Melanin Gene)
と呼んでいた黒っぽい個体を所有していて
その個体がRalph Davis のGraniteに似ていた為
密接な関係があるのではないかと言われていましたが
結局、検証されることなく今ではIMG個体を
ほとんど見なくなってしまいました。
Africaのある地域ではこのGranite模様を
有するBallpythonが生息している場所がある為
毎年FHの中にGraniteの様な個体が
多く見られるのではないかと推測されています。
その為FHの中からGranite模様を有する
個体をピックアップして
遺伝性を築ければ
自分で確立する事が出来ますが
世界には素晴らしいGraniteを持っている
Breederがいるので拘りたい人は
その血統を入手してBreedしていく事をお勧めします。
Graniteには複数Lineが存在する為
ここで一部まとめていきたいと思います。
Ralph Davis Line Originator (Codominant)
Stefan Broghammer Line aka Circle (Codominant)
RB Line aka Galaxy (Dominant)
Outback Reptiles Line aka Black Granite (Codominant)
Mike Wilbanks Line (Dominant)
Stonewash Granite Line (Codominant)
Snakeguy Line (Dominant)
↑Super Granite
スーパー体になる事でSideの虫食いの様な乱れた
Patternが細かくなりStripeも繋がりやすくなることが多いです。
SingleのGraniteは規則正しくPatternが連なりますが
Super Graniteは不規則に散らばります。
↑Black Granite
名前の通り黒が強いGraniteです。
黒色がはっきりしている為それ以外の
色との明暗が出る事により
黒が綺麗に発色されています。
Dark MorphやPattern Morphとの
相性が抜群だと思います。
Granite×Mojave×TwisterのComboは
Chaosと名前が付けられています。
↑Chaos aka Mojave Granite Twister
GraniteとTwisterにより細か乱れているのが分かります。
その大きな乱れの中にMojaveのPatternがベースに
なっているのが見受けられます。
大きな宇宙人模様を有するMojaveを
ここまで刻む様に乱れさせる
GraniteとTwisterの見事なComboです✊
↑Granite Hidden Gene Woma
最高に相性が良い2重Comboです。
HGWの刻む様に千切りされたような縦への乱れ方は
GraniteやGHIと相性が良いように感じます。
HGWの艶のある色合いも高級感を漂わせています✊
窮屈そうなPatternが連なっているのを見ると
なぜか数えたくなってしまいますね。
↑Granite Albino
この個体の白色のメリハリを考えると
Graniteが相当黒い個体を使っていると推測できます。
Albinoは黒色色素を作る事が出来ないため
本来黒い部分が白くなります。
その為、色の濃淡ができContrastが効きます✊
この個体はSideの模様の中に規則的に縦線が入るのが
面白いですね。
↑Granite Clown Ghost
最高にカッコいい個体です。
Ballpythonの可愛い見た目からは
かけ離れた邪悪な表現をしています。
パット見ではGraniteを見抜くことが
難しい個体ですがSideの乱れとStripeの
黒の強さからGraniteの効果を感じます。
2重劣性がバンバン出てくる時代に
突入し更にエグイ個体が
続々出てくる予感がプンプンしますね✊
今回はGraniteについてまとめていきました。
Lineによって優性か共優性か分かれる
特別なMorphです。
スーパー体を狙うのならばしっかりと
Lineを把握しておくことをお勧めします。
個人的にはGraniteのうずうずしいPatternが
大好きで乱れていれば乱れているだけ
カッコよく見えます✊
最近はあまり見なくなりましたが
まだまだ人気なMorphだと思います。
こんな感じで今回は終わりにしたいと思います。
δ7Ballpython
画像引用 WOB