撮影日;08/11/01
使用カメラ:EOS kiss Digital N
CANON EF-S 18-55mm 3.5-5.6 Ⅱ USM
プログラムAE・評価測光
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今日の学校での出来事です。
休み時間、次の授業は物理選択者と生物選択者で教室が違うので
クラスメイトの半分が教室を出ていたときのことです。
俺がいつもどおり次の授業の支度をしてると、後ろから声をかけられたんです。
声をかけてくれたのは俺の席の二つ後ろにいる女の子で、最近仲が良かった子なんですが
そのときの顔色が凄く悪くて、彼女は俺に袋を持っていないかと聞いてきました。
でも俺は始め寝起きだから気分が悪いのかな?なんて思い込み、
軽口をたたいて返答したんですが、受け答えが無くて、代わりに苦しそうな咳が返ってきました。
そのとき初めて彼女の状態が異常だと気づいたんですよ。
急に心配になったのですが、袋なんて持っていないですし
大体何に使うのかそのとき判断できなかったので、どんな袋かと聞いたんですが
相当苦しかったみたいで、彼女は俯き何も返事が無く、それが俺を焦らせました。
そして悔しいことに、冷静じゃなくなってしまったせいでどうしていいか分からず
少しの間呆然としてしまったんです。
何かしなくてはと思うも、どうすればいいんだろうというのがあって、動けなかったんです。
せっかく彼女が俺に頼って助けを求めてきたのに・・・。
周りのクラスメイトが異変に気づき、声をかけ始めてようやく我に返り
俺はとりあえず皆に袋を持ってないかと聞きました。
すぐに返答が返ってこなかったので俺は焦り
となりの物理選択者がいる教室に行こうとしました。
そのとき偶然、彼女の友達が歩いてきたため、俺は彼女達に頼りました。
幸い、その子たちはこういうときにどうすれば良いのかというのを心得ていて
身近にあった袋で彼女を介抱してくれました。
俺は見てるだけでした。
彼女達が次の授業のことを心配していたので、俺は職員室に向かって担任を呼びに行きました。
今思えば余計なことです。
事を大袈裟にされるのは、当事者にとっては迷惑の他でもないというのに。
先生が教室に急いで向かっていくのを見送って、俺は中途半端な速さで歩きながら教室に向かいました。
先生や友達が介抱している中。
俺はやっぱり見ているだけでした。
彼女は過呼吸だったそうです。
袋を用いて呼吸をすることで発作を抑えようとしていたんですね。
でも俺にはそれを判断できず、人に頼りました。
別の言葉で言えば、俺は逃げようとしていたんでしょう。
頼られたのは俺なのに。
彼女はその後すぐに発作が収まって、次の授業には元通りに参加してくれていたのは良かったのですが
彼女はその次の休み時間、俺に礼を言ったのです。
苦しくて、何にも覚えていなかったそうです。
後々になって、凄く情けない気分になりました。
助けを求められても応えられず、無力に立ち尽くし、挙句の果てには他人任せにしていたのですから。
これほど自分を不甲斐ないと思ったことは無いかもしれません。
自分の思い描く自分は、もっとかっこよかったはずなのに。
俺は全くもって役立たずでした。
俺にしては珍しく、自己嫌悪に陥った日でした。
