Vectorscope with Python | Nature | Photography | Music | Art

Nature | Photography | Music | Art

日々好奇心の趣くまま

サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。

昨年、動画用メインカメラとして購入したPanasonic GH5。
10bit 4:2:2でLog撮影という一昔前から考えると夢のようなスペックで撮影できる。


それに従って使う側の脳味噌もアップグレードしなければ…ということで、改めて下のような本を購入して「カラーグレーディング」のお勉強をユルユルとやりはじめる。
 

 

DaVinci Resolve カラーグレーディングBOOK

 

その中でも、今まで分かったようなフリをしつつあまり活用できていなかったのが動画用の各種モニター群、「波形モニター」や「パレード」やら「ベクタースコープ」などがこの本の中でも当たり前のように使われている。

今までは静止画の延長で主にヒストグラムで調整していた人なのだが、このあたりも活用できるようにできなければと思い理解を試みる。
職業でやっておられる方々にとっては当たり前の内容なのだろうけど。

前者2つは輝度と空間の情報を二次元に展開しただけなのでまあまあ容易に理解できるのだが、「ベクタースコープ」はこれらに比べると少々複雑な上にいろいろ情報が詰め込まれていて本の説明だけでは細かいところをイマイチ理解できなかった。

更に理解を進めるべくググったところ、理論的なところを最もわかりやすく説明してくれていたのが古い記事だがこれ
 

この中で定量的な説明はほぼされているので繰り返さないが、これらのモニターは古いアナログテレビ時代の規格とその測定器のI/Fを踏襲しつつ今まで使われ続けているもので、よりきちんと理解しようと思うと大昔のカラーテレビ教科書あたりを読まなければならないようだ。

ということで、勉強と今後の研究用途に自前でベクタースコープ描画プログラムを自作してみた。
ただし、かなり大雑把かつ主要部分のみ。
インプリする言語は迷ったのだが、計算後の統計処理などが容易に追加できるよう(速度面は目をつぶって)Pythonを採用。
バックグラウンドの目盛とかは画像貼り付けでもよかったのだが、勉強のため自前計算をしており処理時間が少々長くなっている。

とりあえずはgithubに公開しました。
 

https://github.com/delphinus1024/vector_scope
 

使い方は引数にjpg,bmp,pngなど画像ファイルを与えるだけ。

こんな感じで表示される。