先日以下で試作したレリーズ制御システムの続編です。
https://ameblo.jp/delphinus1024/entry-12359166404.html
この時に作ったのはユニバーサル基板に手ハンダで配線したものなので製作やチェックに時間がかかるし、見た目も貧弱だし、何より信頼性がよろしくない。
今までも自作ガジェットを屋外に持ち出して過酷な環境で使用中に故障・断線などは何度も経験している。
上のような問題の対策としてオリジナルのプリント基板・所謂PCBを作ってしまうという選択肢が出てくる。
一昔前ならPCBを作ろうと思うと少なくとも\ン万~ン十万ほどは必要で、少なくとも個人的な道楽で気軽に手が出るようなものではなかった。
それが近年、格安PCBを売りにする中華ベンダーがBtoCの分野まで殴りこんできて価格崩壊が起きている様相。
二層で10cm四方のPCBが10枚程度なら$10以下、送料含めても$30程度。ほとんど名刺を作るような感覚。。
このあたりの価格になってくると自分でいちいち配線して基板を組んでいるよりPCBを作ってしまった方が早いし安上がりになる。
万一設計ミスで作り直しが入ったとしてもさほど痛くない。
ということで、試しに格安PCBの老舗でもあるFusionPCBを使ってPCB化してみた。
回路設計・レイアウトまではフリーPCBCADのKiCADで自前で作成。KiCADの吐き出したガーバーデータをPCBベンダーの注文ページでアップロードするだけ。
注文後10日ほどして送られてきたものがこれ。
雑な所もあるが、運用上は全く問題なさそう。
右側のLCDと中間のジョイスティックでメニュー操作をする。
左側に4つジャックが付いているが、これらをカメラのリモート端子に接続。最大4つのカメラを独立して操作することができる。
Arduino Unoから接続・制御できるように作ったので載せてみる。マルチカメラ制御ガジェットが完成。
LCDとジョイスティックが場所をとるため若干Arduinoより大きくなってしまった。
カメラも繋いでみる。 ケーブルが足りないので現状繋げられるのは2つまで。
Arduino側のプログラムと接続するデバイス次第で使い方は無限に考えられるが、さしあたってマルチカメラTimelapse制御を作ってみた。
まずは撮影間隔の秒数をセット。
スタートすると指定した間隔ですべてのカメラのシャッターが切られる。同時に撮影枚数を表示。
正直なところ、この程度のものであれば市販品で購入できるのだが、更なる拡張やカスタマイズを自由にするにはやはり自作するしかないのが実情。
味を占めたので、今後時間を見つけてはいろいろ勝手ガジェットを作ってみようかとも考えてます。