まずは以前から最も登ってみたかった八甲田山から攻めてみることにした。
登山口は積雪量で名高い酸ヶ湯だが、駐車場も道路もすでに雪は無くちょっと拍子抜け。ここのためにスタッドレスを履き替えずにいたのだが…
気持ちのよい樹林帯を行く。目印が多いので迷う心配がない。
途中見える南八甲田の山々。こちらもいつかは登ってみたい。
谷筋を詰めていく。所々上部にクラックが。
標高が上がってくると風の通り道なのか強風が吹き付けてくるが、追い風なのでかえって楽。
強風が作る美しいオブジェがそこかしこに。
平原に出る。広々していてとにかく気持ちがよい場所。いざとなれば避難小屋もある。
このあたり一面に広がるのはちょっと前まではモンスターと呼ばれていた人々。
どちらにカメラを向けても絵になる。こんなに素晴らしい山だとは…予想以上。厳冬期に是非また来たい。
下山時に遠くに見えた岩木山。壮麗この上ない。
海原に浮かぶ利尻山と雰囲気が被る。
今回は登れなかったがそのうち。
ということで、とりあえずの幸先は良好です。
そして翌日の目的地、秋田駒ケ岳。
開山中はとにかく人気の山。ここも一度登ってみたかったので、八甲田を下山早々100km以上移動して登山口で車中泊。
朝からあまり天気はよくなく、午後から更に悪化予報だったので、午前に下山すべく日の出と共に出発。
登山ルートは八合目までは廃スキー場+車道を延々と2.5時間ほど歩くもので、そこまではあまり登山の楽しさはなさそう。
廃スキー場。広々として気持ちいいが単調なので飽きてくる。
その後車道に出て九十九折を時々ショートカットしながら高度を稼いでいく。
ミラーがえらいことに。
春まだ遠き雪原。
森林限界を超えると、容赦ない強風とガスに見舞われて歩くのが困難になってくる。
周囲は灰色の世界で視界が悪い。
心が折れそうになった頃、やっと見えた。
有名な手が届く看板。(届かなかったが…)
八合目の小屋。本日の登山者は自分1人のみのようだ。中はとても綺麗、しばしの休息。
ここからがようやく本番なのだが、この状況で更に稜線に上がると足元の悪い中で直立を保つのも困難になるだろう、また行けたとしても視界がほぼゼロでロケハンにはならない。
そう考えて、ここで撤退することにした。
そして下山後、更に追い討ちが…
というのは週間予報が悪いほうに転び、晴天の日が皆無になり更には当面のところ下界でさえ風速が10mを切ることはなさそう。
そうなると無理やり登ったとしても、間違いなくガスが発生してロケハンどころではなくなってしまう。
ということで以降の山行は事実上困難ということになりました。さて困った…