そんなこともあり、今まで積極的に赤城山周辺はあまり開拓をすることはないまま。
ところが先日赤城山に登ったときに、大沼周辺のピークハントや池沼巡りをするメジャーコースとは異なるマイナーなルートが数多くあることを知り、面白そうだったのでその中でも最も気になったコースを歩いてみました。
通常の登山口の大沼より遥か下界の大猿公園というこれまたマイナーな登山口から登山開始。
天候は雨降り寸前くらいの曇りで、稜線上は霞んでそう。
あまり人が来ないであろう登山道は笹に覆われているが、トレースはしっかりしている。
丁度シーズンのヤマツツジやミツバツツジ(詳しくないので自信なし…)がアーチを作っていて、好きな人には堪らないだろう風景。

途中崖崩れ箇所などある。危険なほどではないが、滑りやすい急登が続く。

急登を詰めるとようやく遠くに目的地が見えた。この凹んでいる場所。

稜線に出るが、まだまだ冬の様相。こんな時は曇りの方が味がある。

所々に鮮やかなアカヤシオ(同じく自信なし)。霞に映える。

稜線から先ほどの凹みに向かって急なトレースを100m近く下降。周りは崖に囲まれ、今までとは全く雰囲気が異なる周囲と隔絶されたような世界。 パノラマで。

かつてここはカルデラ湖の底だったらしい。
周囲の地形も独特。撮影に気をとられてヘタに足を踏み外すとかなり危険。

ここにあるのが本日の主目的。「銚子の伽藍」と呼ばれているゴルジュ帯で、異様な形状をした地形に水が吸い込まれて落ちていく。
落差は10m以上はあり縁に立つとかなり怖いが、写真に撮るとまったく怖く写らなくなってしまう不思議な場所。パノラマで。

ゴルジュの内部は複雑な流線型で、アリゾナのアンテロープキャニオンを彷彿とされると言うと言い過ぎか…


まだ大沼登山口より随分麓です。
調べてみると沢上級者には沢経由で登って伽藍内の核心部に至るバリエーションコースもあるらしく。
赤城山の麓はいろいろ奥が深いようです。