
さらに登って投石平を過ぎると「いかにも屋久島」というような奇岩と緑の織り成す山々が続きます。



喘ぎながら更に稜線を伝って登っていくと最高峰の宮之浦岳の頂上です。今まで通ってきた山々や稜線の形が印象的な永田岳が一望できて絶景です。

しかしこの後天気が急変。暴風雨と濃霧に苛まれます。陽が傾くにつれて回りは水墨画の世界になっていきます。

縦走路にある高塚小屋は狭くて水場も近くにないため、近くにある大きくて設備の揃った新高塚小屋より人気がないようですが、今回は高塚小屋を宿にしました。
高塚小屋のメリットはなんと言っても縄文杉まで10分で行けること。縄文杉が日帰り客でごった返すのは10:00~13:00の間くらいで、その時間以外だとほとんど人はいません。縄文杉を独占できるのは高塚小屋泊の特権です。
おかげで夕方・夜・早朝の縄文杉を独占させていただきました。
ちなみに高塚小屋そのものは狭くて寛げる場所もないのであまり居心地がよくありません。 高塚小屋と縄文杉の中間に屋根つきの休憩所があり、ここから巨樹やヤクシカを眺めながらまったりできます。結局、寝ているとき以外は食事も含め、居心地のよいこの休憩所で過ごしてしまいました。

次回につづく