目にみえる奇跡を
感じとれる神秘を
求める必要はない
*
物の限界をしらず
人の感覚をこえて
神さまの光は届く
*
見えない感じない
素朴のうちにある
透きとおった純粋
*
無に覆い隠された
小さな行いにこそ
神さまの愛は伝う
ーーー
“このように、テレーズの生活は、
外から見れば、何も際立った出来事のない
普通の生活にすぎない。
しかしテレーズは、
自分に与えられた師の導きと、
命じられた道を、愛をこめて受け入れる。
…自分自身は、特殊な恵みには
ほとんど何の注意も払わない。
信仰についてのどんな光よりも
自分の無を語る光を、
どんな恍惚よりも
隠れた犠牲がもたらす喜びを、
光よりも闇を好んだ。
そして、外に現われる恵みよりも、
彼女の深い生活を覆い隠す、
くすんだヴェールの方が好ましいと思う。”
マリー・エウジェンヌ
『わがテレーズ愛の成長』より