森のなかで
私をなくし

風にとけて
空をわたる

草をなでて
花によばれ

地にふれて
私へかえる



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“世尊、昔霊山會上に在って
花を拈じて衆に示す。

是の時、衆皆黙念たり。
唯迦葉尊者のみ、破顔微笑す。”


「拈華微笑」の逸話より