病気はわたしではなくて
たたかう相手でもなくて
気づかせてくれるいのち
もっと自分を見つめてね
こころに耳をすまそうね
望みを聞いてあげようね
生涯つきあう病気なのは
きっと生きているあいだ
そばに必要なものだから
涙が出てもだいじょうぶ
ゆっくり受けとめられて
いつの日か虹が見えるよ
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“神はどうして私たちに、
心というものをお与えになったのか。
それは与えられている
一切を受け止めるためではないか。
善きものも、
苦しいことも、
思わしくないことも、
すべて受け止めるためではないか。
病気もまた、私たちには
計りしれない大きな知恵によって、
なにか意味があって
与えられるのではないか。”
三浦綾子