すべて過ぎ去ること
のみがあるこの地で
天にまします神さま
の永遠をおもうとき


限りあるわたしたち
の生命をかえりみて
はてなくつづく魂を
懐かしくおもうとき


おのずから解放され
ささげられる心身は
生死のべつをこえた
いつくしみにふれる


なにごとによっても
消え去ることのない
その愛という灯火の
生命のひかりをみる



ーーー

“地上のことを追い求めても、
すべては空しいのです。
では、わたしたちの人生に
いったいどんな意味があるのでしょう。

死によってさえ奪われないもの。

一生をかけて、
そのために努力する価値があるものとは、
いったい何なのでしょう。

それは、愛だと思います。

地上に蓄えられたものは
すべて消え去りますが、
神に捧げられた愛、
人々のために捧げられた愛だけは、
天に蓄えられ、
いつまでも消えることがないのです。”


片柳弘史神父「本当に大切なもの」より