病気になったのはなにかの罰と
わずらうことは一度もなかった
自分自身にこころを向けるよう
いのちが届けてくれた贈りもの
神さまから授けられたものだと
うたがいなしにただ感じられた
この感覚はわたしにもふしぎな
人知を超えたいのちのはたらき
ーーー
“神はどうして私たちに、
心というものをお与えになったのか。
それは与えられている一切を
受け止めるためではないか。
善きものも、苦しいことも、
思わしくないことも、
すべて受け止めるためではないか。
病気もまた、私たちには計りしれない
大きな知恵によって、なにか意味があって
与えられるのではないか。
だから病気もまた恵みであるし、
幸せなのだ。
そういう気がするのです。”
三浦綾子