四国Jルートの旅(2) ~坊ちゃん列車と秋山兄弟生家 | はい、タケコプター

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備忘録としての日記です。よろしかったらご覧下さい。

道後温泉駅に戻ると「坊ちゃん列車」の姿がなくなっていました。

案内を見ると、あと15分ほどでやって来るようなので、駅構内のショップで乗車整理券をもらいます。

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で、待っていたらフツーの市電に紛れてやって来ました。

しかし、これってどうやって向きを変えるの?
と思っていたんですが、引き上げ線に入って、人手であっという間にくるっと向きを変えてしまいました。
ちょうど新幹線の座席みたいな感じで。

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駆けつけると既に方向転換したあとでした。


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でもって入線。

一日乗車券の場合プラス100円で乗車出来ます。
案外乗る人が少なく、同じ車輌には小生を含めて大人3人、お子さん1人。

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車輌はこんな感じで、木目のレトロ調。10人くらい乗ればいっぱいになりそうな小さな車輌です。

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昔はこんな雰囲気だったのかなと。

出発直前に、何人かが乗ってきました。

道後温泉を出ると、道後公園に止まり、その後は大街道まで直通です。


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機関車は蒸気機関車風の風体ですがディーゼル機関車です。
それでもちょっとだけ煙を吐いてます。

松山の街をガタゴト走ります。

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一般客はデッキに出ることは出来ませんが、車掌さんがデッキに立ち、口頭でガイドをしてくれます。


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街の雰囲気を楽しみながら大街道まで....
と思ったけど、折角なので終点の松山市駅まで乗ってしまいました。

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でもって、普通の市電で大街道まで引き返します。


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松山市を代表する繁華街が大街道です。
開閉式アーケードがある幅15mの道路です。

熊本にもJRの駅からちょっと離れたところにアーケードのある繁華街がありますね。
なんとなく松山と熊本は街の感じが似ているような気がします。

地方都市の繁華街というと空き店舗が目立つのですが、思ったより少なかったです。

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大街道から松山城のロープウエイ乗り場の方に向かって歩いていると
「秋山兄弟生誕の地」というバナーか飾られていました。

秋山兄弟というのは日露戦争で日本を勝利に導いた陸軍大将の秋山好古、海軍中将の秋山真之兄弟のこと。
お馴染みNHKのドラマ「坂の上の雲」に描かれた二人です。

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秋山兄弟の生家は7年前に再建されたもの。
陸軍大将の生家としては実に質素なもので、再建当時も「陸軍大将の家なのに百姓家の作りでいいのか」という批判が飛んだほど。

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陸軍を辞したあと、秋山好古はこの松山に戻り、この地に住んでいたそうです。

派手なことを嫌う人で、お金があれば人のために使うという人柄だったとか。
そのため人望は厚く、朽廃した塀を見かねた周囲の人が直した程だったとうです。
また、死後も自分にまつわる碑を建立することを拒んだそうですが、没後7年経って有志が碑を建て、実物が奇跡的に第二次大戦の空襲の中でも焼け残って敷地裏手に残っています。

地元松山でも司馬遼太郎の「坂の上の雲」が世に出た近年まで忘れられた存在だったと言います。
好古自身が質素を好む性格だったこと、軍人と言うことで忌避する傾向もあったなどいろいろな要因があるようですが、歴史上の忘れられた偉大な人物が構成に語られることは決して悪いことではないと思います。

スタッフの方も丁寧に説明して下さり、寄って良かったと思いました。

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小腹が空いたので、近くにあった「東雲かまぼこ」というお店でじゃこ天をいただきました。
1枚150円です。

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松山での時間を満喫し、一路高松へ。

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特急「いしづち」で向かいます。

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松山駅の並びにある「クック・チャム」という総菜店で「めで鯛 坊ちゃん弁当」と買いました。
鯛飯と伊予牛のコロッケが入った盛りだくさんの内容で580円。

駅弁のようなしゃれっ気はないですが、内容的にはとても満足です。


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すっかり夕闇となってしまい、残念ながら景色はほとんど見えず。

それでも、しまなみ海道の吊り橋が闇の中に光って見えました。


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列車の乗り心地は良くありません。

線路が悪いのか、車輌にガタが来てるのか、時々ふらつくような変な揺れがして乗り物酔いしないかと気になりました。


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Facebookでチェックインして足あとをつけていきます。
多度津で松山から一緒に走ってきた岡山行きの「しおかぜ」を切り離し、「しおかぜ」が渡って行くであろう瀬戸大橋を横目に見ながら高松を目指します。


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高松着。

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改札を出るとこんな垂れ幕が。

Facebookにアップすると、こちらのご出身のA氏が地元では不評とのコメント。
やっぱりそうなんですかね。どっかの「ふじのくに」とか。


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そこまで言うならうどんを食わねばと思い、駅構内のうどん屋に入ったのですが
加ト吉っくな歯ごたえでした。(冷凍もそれなりに美味いですけど店で食べるのは...)残念。

ということで、1日目はここまで。
たっぷり楽しみました。