小山町で野生キノコからセシウム 県「摂取控えて」(2012/10/31 07:33 静岡新聞)
県は30日、小山町で採取した食用の野生キノコから国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を上回る放射性セシウムを検出したと発表した。
県によると、現段階で流通は確認されていない。県衛生課は「同町内の野生キノコについては当面、採取や摂取を控えてほしい」と呼び掛けている。
県内産の野生キノコが、基準値を上回るのは初めて。今後、小山町周辺の富士宮、御殿場、裾野市で野生キノコの放射性物質を調べるほか、山菜も検査実施を検討する。 県が調べたのは、同町須走の県道沿いに自生していたユキワリ、ヌメリイグチ、コムラサキシメジ。このうち、ユキワリから1キログラム当たり350ベクレルを検出した。
ヌメリイグチは同87ベクレル、コムラサキシメジは同60ベクレルだった。 小山町に隣接する山梨県富士吉田市などの野生キノコから、10月下旬、基準値を上回る放射性セシウムが検出されたため、本県も野生キノコの放射性物質を調べた。
2012年産の生、乾燥シイタケについては県の放射性物質検査で、すべて基準値を下回ったことが確認されている。
先日行われた静岡県事業仕分けで食品衛生の事業を担当しましたので、仕分け当日担当された職員の方が会見に臨まれているのをテレビで見て「あ!」思った次第です。
仕分け当日の説明では農産物から放射性物質は検出されなくなったとのお話でしたが、野生の植物ではまだまだ汚染が残っているようですね。
放射性物質の検査を終える時期をどう見極めるのかと質問もしてみたのですが、こういう事実から見てもまだまだ当分の間では思わぬところで汚染が見つかる可能性も排除出来ない...つまり検査はまだ当分続ける必要があるということでしょうね。
影響する範囲の大きさ、根の深さ、いずれをとっても原発事故というもののダメージの大きさを改めて実感します。
早期の収束を願ってやみません。