ゼロゼロ物件のカラクリ | はい、タケコプター

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敷金0、礼金0の賃貸物件はどうなっているか
賃貸物件を探していると、敷金0、礼金0という、いわゆる「ゼロゼロ物件」というお得なものがあります。借..........≪続きを読む≫


この記事を読むと、ゼロゼロ物件っていいこと尽くめのようですが、
一時期は結構問題になりましたよね。

敷金・礼金がゼロということですが、これがゼロになるということはどういう意味を持つ者なのかよく考えた方がいいですね。

少なくとも礼金というのは、現在では存在意義を失っているように思います。
家賃の前払いの意味を持つと一般的に考えられていて、一度決めてしまうとなかなか家賃は変更しづらいものですから、家賃が右肩上がりの時は取られてもある程度合理的かも知れません。
ただ、最近は賃貸物件が供給過剰で空き家が多い状態ですから家賃も下落気味で、礼金を取るのはあまり合理的ではないと思います。

一方、敷金というのは預かり金的な性格を持ちます。敷金は賃貸借が終わった後、借主に返還されます。
物件を破損してしまった場合、借主が補修する必要があるので、その担保になったり、家賃が不払いになったときには、まず敷金から充当して...という形になり、借主の保護にも繋がる機能があります。

これを逆手にとって、敷金を取っていないことを理由に、一回でも家賃を滞納したら即刻退去を言い渡す業者が出現しました。
家賃の滞納は経済に苦しくなくてもつい忘れてしまうこともあります。また、突然住まいを失ってしまうのは人道上の問題もありますので、こうした行為は否認されています。
ただ、やはり、敷金をある程度預け入れていた方が、あとあと自らの身を守ることにもなると思います。

また、家賃が高めに設定されている可能性もあります。
貸主の立場からすれば、貸してもお金をもらえず、充当する担保も持てないのであれば、リスクが高いと見て家賃を高めに設定することが考えられます。

特に長期に渡って居住する場合にはトータルで見て敷金を預け入れた方が割安になることも考えられます。

家を借りる場合、通常は数年から10年単位になるのが普通ですので、借りる期間全体で支払うコストの面からも検討することが必要です。


デフレの最中で安いものに飛びつきがちですが、よく考えずに飛びつくと後で痛いしっぺ返しに合う可能性があります。
安いものには裏があるし、裏のリスクを回避する知恵がなければ損になるということを常に頭に置いておくのが賢明です。