ANA機事故、バウンド繰り返しながら着陸
読売新聞 6月23日(土)8時12分配信
千葉・成田空港で北京発の全日空機(ボーイング767―300型機)が着陸時の衝撃で変形した事故で、同機は、主脚と前脚が交互に接地してバウンドを繰り返しながら着陸していたことが、同社調査で分かった。
機体制御が困難となって横転事故などにつながる「ポーポイズ現象」に陥りかけていた可能性が高く、運輸安全委員会は着陸時の操縦状況などを調べている。
同社によると、同機搭載の簡易飛行記録装置(QAR)を解析した結果、右側の主脚が接地した後、再び約1~1・5メートル跳ね上がり、機首が下がって前脚から再接地した。主脚もその後に接地したが、今度は前脚が跳ね上がり、全ての車輪が接地するまでには約3秒かかっていたという。着陸時の重力加速度は通常よりも高い1・8Gだった。
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最終更新:6月23日(土)8時12分
映像を見ましたけど、最初バランスを崩したような感じで後輪がかなりドシンと着地してましたね。
でもって主脚が反作用で跳ね上がって機首下げになり、ノーズギアが激しく着地して...というような感じでした。3年前のFEdex機の横転事故の一歩手前の状態でしたね。
ポーポイズはどちらかというと小型機に見られる現象で大型機には少ないとのことですが、これはまさにポーポイズ状態でしょうね。
安定性の悪いMD-11の場合は致命的な状態に至ってしまうんでしょうけど、今回は辛うじて助かったような感じもします。
成田は結構着陸直前で気流が急激に変わるウインドシアが起こりやすいようですね。
実際、非常に風の強い日に成田の航空博物館の展望台で着陸の様子を見たことがありますけど、着陸寸前の旅客機が風に対応して姿勢を素早く変えてるのがはっきり分かって神業だなと思いましたね。
羽田では北東の風の時は格納庫で乱された風が厄介という話を聞きます。
この場合、危険を避けるには素早くゴーアラウンドに移ることがいちばんの対策だそうですが、その辺の瞬間の判断というのは相当難しいでしょうね。
とりとめもない話でした。