偽FON問題 | はい、タケコプター

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備忘録としての日記です。よろしかったらご覧下さい。

FONと言うサービスをご存じでしょうか

FON http://www.fon.com/jp
FONの無線LANルーターを設置・登録してFONのメンバーとなれば、無線LANルーター購入費以外のサービス利用料は一切かかりません。自宅以外の世界中のFONスポットを利用した場合でも料金はかかりません。

つまり、FONのルーターを設置して、自宅のネット回線を他のFONメンバーが使えるようにすれば、自分も他の人が設置したFONに接続してインターネットにアクセス出来るというサービスです。

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基本的に自宅に設置したFONは自家使用の部分をのぞいて制限なしで開放するというルールになっています。
なのでメンバーは世界中のFONのESSIDに自由に接続出来るというわけです。

小生も4年ほど前、ルーターを設置しました。
いままで飲食店などでネット接続ができてだいぶ重宝してきました。

しかし、ここ数年そのコミュニティを脅かすような由々しき事態が起こっています。

いわゆる偽FON問題です。

「FON」なESSIDでつないでもfonのアカウントで接続できないソフトバンクWi-Fiスポット現れる
(「つ」な関西人の観察日記)
http://blog.livedoor.jp/gmen7388/archives/52057459.html


ソフトバンクが自社の回線が弱いというハンディキャップを克服するため、
FONと提携してWifiでこれを補完する戦略に出ていました。
ところがそのソフトバンクが「FON」のESSIDを用いて自社のユーザーしか接続出来ないようにアクセス制限を始めたのです。
FONのメンバーからすれば今まで使えていたFONのスポットの中に接続出来ないものが出てきた上に、自宅に設置したFONルーターにソフトバンクユーザーが「ただ乗り」できると言うことになるわけです。

昨年あたりからこの手のポイントが出ているという情報が出回っていたのですが、身近にもこの波が押し寄せてきました。

行きつけのお店が今までFONのサービスをしていたのですが、先月あたりから急にソフトバンクWifiスポットの認証画面が出て使えなくなってしまいました。
お店の方のお話では「ソフトバンクから『電波が変わるのでルーターを取り替えて欲しい』と言われ、ルーターを取り替えたところ、FONにアクセス制限がかかるようになった」とのことでした。
巷間で出回っている情報では「新しくルーターを設置した店で使えない」とのことでしたが、既存の設置店舗でもルーターを取り替えることによってFONユーザーの排除を始めているようです。

助け合いの精神で発展したFONコミュニティですがこのまま行くと、当初のコミュニティは崩壊に向かい、ソフトバンクモバイルの1サービスになるのではないかと思われます。

とはいえ、最近はセブンイレブンがセブンスポット の展開を始めましたし、LAWSONもLAWSON Wi-Fi のサービスを全国展開しています。
また、老舗?としてはWifi機器のメーカーBuffaloがFREESPOT を運営しています。
日本は世界的に見てもWifiのフリー接続環境が貧弱と言うことですが、通信会社主導のものから、小売業主導の今までと違った形で広がっていきそうな気配です。