全日空、静岡―札幌便を2時間前倒しへ 3月ダイヤ改正 | はい、タケコプター

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全日空、静岡―札幌便を2時間前倒しへ 3月ダイヤ改正
2012/1/18 23:41 日本経済新聞

 全日本空輸(ANA)は3月のダイヤ改正で静岡―札幌線(一日1往復)の静岡空港発の時刻を2時間早める方針を固めた。北海道内での乗り継ぎへの利便性を高め、搭乗率向上につなげる狙いだ。静岡県もこのダイヤ改正に合わせて、空港内でのイベント開催など札幌線の利用促進策を強化し、静岡空港の利用者数の底上げを図る考えだ。

 全日空は3月25日からの夏ダイヤで、静岡―札幌線の静岡発の時刻を、昨年の夏ダイヤと比べて2時間早い午後3時40分に変更する。これに伴い、札幌到着時刻も2時間早まり、午後5時20分となる。午後6時発の札幌―女満別線への同日中の接続が可能となるため、道東地区へのアクセスが大幅に改善される。

 静岡空港を利用した北海道へのツアー商品は滞在初日に札幌市内に宿泊するのが一般的だった。到着時間が早まることで、初日から旭川市や帯広市などでの滞在が可能になる。札幌―女満別線を利用した場合、初日から道東地区の観光を楽しめる。

 全日空はダイヤ変更に合わせて、旅行会社や静岡県観光協会、富士山静岡空港利用促進協議会などと連携し、夏の北海道へのツアー商品の開発を進める考え。特に滞在初日のプランや、オホーツク海や世界自然遺産の知床半島など、道東地域のツアー商品の充実を重点的に取り組む。

 経済団体などでつくる利用促進協も今月21、22日、静岡空港の展望ホールで関連イベントを開催する予定。オホーツク海の流氷を展示したり観光パンフレットを配布したりし、札幌線の搭乗率向上に向けて積極的に支援する。

 国土交通省の「全国幹線旅客純流動調査」によると、静岡県と北海道の航空機を利用した交流実績は、05年で55万9千人。しかし、県によると全日空とフジドリームエアラインズ(FDA)が運航する静岡―札幌線の2010年度利用者数は約計8万4千人にとどまっている。県空港利用政策課は「現時点では羽田空港や中部国際空港に顧客を奪われているが、飛躍的に伸びる潜在力を持っている路線」と分析する。

 今回の静岡―札幌線のダイヤ改正では静岡着の時刻も、昨年の夏季ダイヤより50分早い午前11時に変更する。県では北海道からの顧客に向けても、利用促進協や観光協会と連携し、静岡県内へのツアー商品の開発や道内での誘客イベントを展開し、札幌線の利用促進策を強化する考えだ。

http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E3EAE2E4838DE3EAE2E3E0E2E3E09EE4E3E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E4



新規路線の就航や路線延伸で少し活気づいている静岡空港の国際線ですが、
減便、撤退ばかりの国内線でも地味に動きが出てきました。

記事にあるとおり道東へのアクセスは良くなるかと思いますが、沖縄から来る機材を使っている札幌線が2時間前倒しとなると、那覇発も2時間早くなり、沖縄への旅行を考えると少し使い勝手が悪くなるところもあるんじゃないかと思います。

札幌線が静岡県-北海道の航空機利用者55万人のうち、8万4千人しか取り込めていないというのはやはりダイヤの使い勝手の悪さが原因でしょう。
とはいえ、新規参入や増便が見込めない現状、さらにはFDAの静岡撤退指向を考えると、国内線での利便性向上は望めないのではないかと思われます。

需要喚起に官民挙げて取り組む姿勢のようですが、果たしてどう出るか見物ですね。