しかしどんな人が評価者として参加されるのか分かりませんし、一般的な感覚というのはどのようなものかがさっぱり掴めません。昨年はいわば自己完結のようなもので自分が評価するための判断材料を県の担当者から引き出せば良かったのです。その辺に苦心しました。
そこで昨年私のグループのコーディネーターだった構想日本方、同じく構想日本から有識者として参加された方に相談のメールを入れてみました。が、やはりお忙しいようですぐに返事はありませんでした。去年の県民委員とも意見交換をしました。やはり仕分け経験者は興味があるようで、事業シートをネタにしながら居酒屋で論点あるいは現実の問題点について語り合いました。また昨年、静岡空港の広報関連予算の仕分けを担当された別の県民委員には議論の内容について伺いました。

一方、県民目線も必要だと考え、4人の方に事業シートの検討をお願いしましたが、3人にご協力いただけました。いずれもまちづくり等の様々な社会活動をされている方です。3人の方の着眼点は非常に良く、実際の議論でも論点になったところを突いていらっしゃいました。
それ以外にも自分なりに調査、情報収集して9月19日の論点整理勉強会に臨みました。この日に初めて専門委員が顔をあわせます。コーディネーターと。専門委員3名の計4名で論点整理の作業をします。事前に提出してあった質問に対する回答も出ており、それらをふまえて当日どのような議論をするのかという話になりました。
担当事業には県警の交通取り締まり関係もあり、お手柔らかにやらないとパトカーに跡をつけられるかもなんて冗談も飛んだり。論点整理は深入りはしないで、おおむね「これを話したいいのではないか」という点の確認です。
経験豊富な方は予算関係の数字について良く読み込んだいるなと感じ、実力の違いを思い知らされました。
論点整理勉強会の最大のメリットは、当日一緒に議論するメンバーと事前に顔を合わせられるところ。昨年は当日までどこの誰と議論するのか分からず、大きな不安材料のひとつでしたが、今年は少し安心しました。
勉強会後も、事前準備を進めていきましたが、やはり勉強会で整理した内容でいいのかなと言うのもいくつかありました。とはいえ、準備していってもその通りにならないことも多いのが仕分けの議論の特徴です。事業シートを基に「こういうものだろう」というイメージを作っていっても、いざ担当者の説明を受けると「思っていたものと全然違う」ということもあります。
こんな感じで本番がだんだん近づいていきました。
事業仕分け本番まであと3日になったとき、一通のメールが来ました。
昨年同じ班で仕分け作業に当たった構想日本の方です。本番が近くなったと言うことでメールを戴けました。
内容は形式を気にすることなく県民目線で取り組むと良いとのアドバイスでした。
他にも、嬉しいことに前年の県民委員からもFacebookやTwitterで応援メッセージを戴きました。