昨年の事業仕分けの閉会式で川勝知事が「来年はスタイルを変えて....」という発言がありました。
発言通り今年の事業仕分けはスタイルが一新しました。県の担当者と外部の専門家が事業について議論を行い、それについて県民評価者が判定を行うという形式になるというのです。
昨年までは仕分け人として県民委員が公募され、応募して採用となれば参加できたのですが、今年県民評価者になれるのは、無作為抽出で選ばれ、県から参加希望の通知が来た人のみになります。しかし、期限とされている日までに通知が来ず、「今年は傍聴に行こう」と心に決めていました。
7月下旬。
県の行政改革課から1通の封書が届きました。
「なんでこんな時期に手紙が来るんだ?まさかブログにいろいろ書いたからクレームのお手紙だろうか??」
と思い封書を開けてびっくり。
なんと専門委員つまり外部の専門家として参加の打診があったのです。
今年は構想日本、県の行政改革委員、そして過去の仕分け経験者で専門委員が構成されるということでした。
その仕分け経験者に入ったというのです。真っ先に思い浮かんだのが、去年一緒に仕分け作業を行った県民委員の仲間でした。
「また今年も一緒に作業ができる!」と思うと嬉しくなって彼らにメールを入れたのですが、いずれも「通知は来ていない」ということでした。
よく考えてみれば仕分け経験者は2日間で各班2人が3班ですから、12人しか選出されません。「来年も仕分けに参加したい」と言っていた彼らのことを思うと、「もう一歩落ち着いてから連絡すればよかった」と少し後悔しました。ただ、何よりも一緒に仕分け作業に参加できないのは残念でした。
県に参加の意思を伝えると、2週間ほどして「10月16日の第2班に参加してください」という要請の通知が来ました。
今年は事前に論点整理の勉強会があると言うこと、一応専門家待遇と言うことで日当をいただけることが去年との大きな違いです。
専門委員の役割は最初に書いたとおり、県の職員と議論すること。これを聞いて県民評価者が判断するわけですから県民評価者にわかりやすい議論をしなければなりません。これは非常に大変な役割だなと少し不安に思いました。

対象事業の資料が送られてきたのは8月の下旬。
対象になるのは5つの事業です。
・ニューツーリズム推進事業費
・空港アクセスバス運行事業費
・看護職員指導者等要請事業費
・学校対策支援活動事業費
・交通安全対策器財充実事業費
それからしばらくして事業シートのドラフトが届き、9月の初めまでに質問事項をまとめて県に提出して欲しいと言う要請がありました。
今年の事業シートは形式自体が非常に洗練されていて、昨年のように分厚い業務棚卸表を片手に...なんて必要はなくなり、事業の位置づけがシートだけで分かるように改良されていました。これはだいぶ進化していると感じました。
しかし、一部の事業でコストをどう考慮したかというところが空欄になっているものがあるなど、お粗末な内容のものもいくつか見受けられました。