さいこう静岡!「静岡市事務事業市民評価会議」 | はい、タケコプター

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備忘録としての日記です。よろしかったらご覧下さい。

今年4月の静岡市長選挙で、市長が交代しました。

田辺新市長の公約の中に事業仕分けの実施がありました。


その事業仕分けが7月30日、31日で行われました。

名称は『さいこう静岡!「静岡市事務事業市民評価会議」』で、静岡市役所本館で行われました。


今年は48事業を3班体制で判定します。

班の編制はコーディネーター1名、評価者が有識者3名、公募市民が2名ですから、昨年までの静岡県の形式にほぼ近いものとなっています。


実は一応仕分け人を経験している私も公募に応募しようと思っていたのですが、検討の結果断念しました。

日当2万円だと言うことですが、2日間ぎっしりのスケジュールで少々厳しいかと思いましたし、やりたければ来年もあるでしょうから、今回の様子を見てからでも遅くないと考えたからです。



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そして、今日午後に傍聴に出掛けました。


傍聴席には机も用意されていた点はよかったですが、写真撮影、録画、録音は禁止です。この辺はよく分かりません。何か権利関係が発生するわけでもないですし、「見える化」が目的でオープンな議論をするのが事業仕分けです。国の事業仕分けではニコニコ動画などによる中継もありますし、静岡県でも今年はネット中継をやるそうです。ですから、裁判所の傍聴のような形式を取るのは少々解せません。

傍聴人が比較的多かったですが、これは良いことだと思います。熱心にメモを取っている人も多数いました。小生は手ぶらで出掛けてしまったので筆記具を持ってくればよかったと後悔しました。



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水のサービスもありました。


静岡市を代表するキャラクターの、日本平動物園の白クマ・ロッシーくんとさくらももこさんの絵が入っています。小生が傍聴した班ではこのさくらももこさんの絵も議論の俎上に上がっていました。

市民評価者、有識者ともいい意見を出していたと思います。有識者に比べ公募市民の評価者の方が辛口の意見を出していたのが印象的でした。


コーディネーターの力量不足が非常に残念でした。議論の流れが悪く、議論と言うより委員が自分の見解を表明しているだけというような状態になっていました。

しかも議論の流れよりも制限時間を守ることに汲々としているように見受けられました。

にも拘わらず、市の担当者の説明のあとに評価者にポストイットを配り「記録を取りたいので聞きたいことをこれにメモしてください」といって時間を取っているのです。これは意味がありません。なぜなら議論をしていくうちに疑問点が生まれそこを質問していくのが議論だからです。

コーディネーターは議論に流れを造り議論を活発化するのが役割です。

私も昨年の県の事業仕分けで県民委員として参加した際にはコーディネーターから多くのことを教わりました。班の方のお名前と肩書きを拝見しましたが、どうやら「全て地元の手で」というコンセプトのようです。

ただ、最低でもコーディネーターだけは経験豊富な方を招聘すべきだと思います。

そんな感じなので、私は応募しなくて正解だったと思っています。


第一回と言うことでいろいろ問題点も見受けられましたが、継続することが大切ですから、是非来年も実施して欲しいと思います。