あ、寒いですか?
先日御前崎に行ってきまして、御前崎グランドホテルで行われた宴会なんぞに参加ました。
いま、御前崎で売り込み中なのがクエ。
その昔、名古屋の某予備校に通っていました。
現代文の授業で三重県東員町から通っているという担当講師が
「東員町は遠いんだぞ」
と発言し、ウケをとれたのに気をよくしたのか(まぁ、そうでないんですが)、その次にクエの話を始めました。
『水族館に行ったらクエがいて、隣にいたバカップルの男の方が「クエは食えんなぁ」などとしょうもないダジャレを言っていたんですねぇ、でもクエは食べられるんです。』 ってな話でした。
確かにクエは食べられるんですが、庶民が気楽に食べられる魚ではありません。
かつては大相撲九州場所でタニマチが相撲部屋に差し入れるのが習わしで、腕の立つ力士がこれを捌いて「アラ鍋」にしたそうです。
ただ、近年は魚をおろせる力士もいなくなり、力士自体も肉の方が好きな力士が多く魚には人気がないそうで、廃れ気味とのことです。
近年は養殖が可能になり、去年あたりから御前崎でも売り込みを始めました。
こんな感じで、水槽にクエが。
同行者が既に食べたとのことで、感想を聞いたのですが「ただの白身魚でガッカリ」だったそうで、その評判のせいか、今回はクエ料理が出ませんでした。
実際のところ、上の写真のクエは10年モノだそうですが、料理で出されるモノはそれほど年季が入っているモノではなく、限りなく
こちらの写真に近いモノだそうです。
つまりまだ食べ頃じゃないんだと...。
確かにチビどもはデジカメを向けただけでなぜか逃げ回り写真が上手く撮れないんですが、10年モノは泰然自若です。
当分お預けというのが、現時点での正解のようです。
どうでしょうかね、よそから持ってきたモノを無理に養殖するより、時の魚を上手く使った方がいいと思うんですよね。
駿河湾は内海にしては水深が相当深いので、ほかでは珍しい深海魚もとれるそうです。
現に去年食べた由比の寿司 のように地元の人間でも新しい発見がありますから。 御前崎自体も観光地としての地盤沈下が手に取るようにわかり、もうちょっと地のモノに目を向けて掘り起こしはできないかと切に感じました。