この写真は最初に飛行機に乗った時の写真。
1994年1月31日にイタリア・ミラノのマルペンサ空港で撮った写真です。
飛行機には車のナンバープレートと同じく登録番号が一機一機に付けられています。もちろんプレートが取り付けられているのではなく、胴体にペイントされています。
写真で見てこの飛行機はJA8169号機であることが分かりました。
実は結構前にこのネタで記事を書きましたが、その当時、JA8169は日本航空で貨物機に改造されて運行されていました。
久しぶりにJA8169でググって見たところ、こんなブログ記事
が
JALのペイントを消され、エンジンも外された状態。
つまり、売りに出されたけど買い手がつかない状態なのでしょう。
別のサイトの情報では8月にアメリカに売られたとのこと。
もうひとつWikiの記事
も出てきました。
実はこのJA8169号機は華々しい経歴を持っていたようです。
デビューは1986年3月で、ニューヨーク直行便専用機に投入されたのだそうです。
JA8169号機のボーイング747型機が初飛行したのは1975年。
しかし、当初はエンジンが非力で日本からだとアメリカ西海岸へ飛ぶのがやっとでした。その後エンジンが改良され、アメリカ東海岸まで飛ぶことができるようになりました。
その改良タイプの一機がこの飛行機だったんですね。
私が乗った頃には同じボーイング747でもさらに改良された-400型(ダッシュ400:写真右・但し国内線用)が登場していましたので、専用機の任を解かれ、ミラノ、ローマ線で活躍していたのでしょう。
現在はさらに世代交代が進み、日本航空のニューヨーク直行便はエンジン2基搭載のボーイング777-300ER型機が飛んでいます(747はエンジン4基)。
航空業界の激しい競争や、燃料の高騰、さらには技術革新で、いままでエンジン4基の飛行機でなければ飛べなかった長距離路線にも、コスト的に有利な双発機が進出しています。
かつての花形機もこうしてひっそりと日本の空を去っていく。
なんかとっても寂しい感じがします。