半年間、飛蚊症治療の体験談を探し求め、いくつかのブログ記事には勇気を貰いましたので、自分も同じように書き残しておきたいと思います


2021年の3月、左眼に突然、黒い物体が見えるようになりました。なかなか治らないので2週間ほど様子を見てから眼科を受診。眼底検査を受けたところ、生理的飛蚊症との診断。老化現象なので治りませんが、病気ではないので心配要りません、との事

視界は不快だが、まあ大事にならなくて良かったなぁと一安心

5月頃、右眼にも飛蚊症が出現。再度、眼科で眼底検査を受け、3月と同様に生理的飛蚊症の診断、治療は必要ありません、飛蚊が急激に増えたら来てくださいとの事

とりあえず、半年間ひたすら耐えました。普段は室内でもサングラス着用。常に薄暗い部屋で過ごすようになり、風呂やトイレも真っ暗にして入る。ちょっとしたノイローゼの状態だと思いますが、とにかく極力、飛蚊を見たくない

視界は……



片眼ずつでこんな感じなので、両眼で見ると地獄絵図。毎朝、起きて飛蚊を確認する度に絶望。まじで生きる気力が無くなります

そんな鬱々とした半年間を耐え抜くも、視界の状態は一向に変化なし。検索すると「必ず慣れる」とか「脳が勝手に画像修正してくれるようになる」とか出てくるんですが、そんなファンタジーは軽度の症状だけだと思う……。そして、治療を決意するに至りました


飛蚊症は病気と認められていない為、治療は自費になります。選択肢は2つ

・硝子体手術
眼球を3ヶ所小さく切開し、硝子体内のゼリー、浮遊物を除去

・レーザー治療
飛蚊症の原因となる浮遊物に対し、レーザーを照射。瞬間的に体積が大きくなるような爆発を起こし、浮遊物を崩して蒸発、分散させるような感じ


この年齢で硝子体手術をすると、白内障や緑内障に繋がる合併症が確実に出ますので、とりあえずはリスクの少ないレーザーの方をやってみようかなと……


レーザーは、完治ではなく軽減を目指す治療。効果が薄い、というクチコミが多く、自分の症状は重度なのであんまり効かないだろうなぁと考えつつ、馬主仲間から紹介されたクリニックに予約を入れるのでした。2週間後に予約が取れ、当日はあいにくの雨天でしたが行って参りました


10:45
問診票を記入
10:55
視力、眼圧の検査
11:15
院長の診察
11:25
散瞳の点眼
11:55
院長の診察2

院長が眼の中を覗き込み、
「うっほっほ、デカいの見つけた。これは可哀想だ」と満面の笑み。そして、
「これは治りますよ」と力強い一言

「今日は左眼をやろうか。両方できるけど、とりあえず」

その後、院長が手術の同意書を指差しながらリスクの確認

「施術後の眼圧の上昇は100人に1人ぐらい。下手くそだと網膜や水晶体にレーザーが当たって大変。僕は当てないと思うが、もちろん気を付けます」


待合室に戻り、助手の先生から再度リスクの説明。同意書に名前を記入し、レーザー手術を開始しました


左眼にレンズを装着。装着後はまばたきが出来なくなりますが、痛みや不快感はありません。未経験の方も安心して受けて頂いて大丈夫です

「左……」「左上……」「下……」

言われた方向に眼球を動かし、15分間ほどレーザー照射

院長が「うん、いいね。ほとんど消えた。綺麗になってると思う」
助手の先生が「806発です」

この時点で806、全部で5セットの照射がありましたので、最終的にはかなりの数のレーザーを撃ち込んで頂きました


待合室に戻ると、飛蚊が綺麗に消えています。視界が超クリア


その後、休憩を挟みながら10分、5分と、左眼だけで計3回、丁寧にレーザーを当てて頂きました。大きいものは最初の15分で消えていたんですが、残りの2セットは細かい浮遊物を徹底的にやっつける感じです


飛蚊が全部消えた事を伝えると、「じゃあ、右目もやっちゃおうか」という運びになり、右眼は15分、10分と二回に分けてレーザー照射

視界下部に位置する漆黒の塊を砕くのに苦労していたように思いましたが、何回かレンズを交換しながら丁寧に照射して頂き、
「よし、終わり」
の声でレーザー手術は終了


その後、眼圧の検査、今後の事を診察で聞いて頂き、14時45分頃に医院を出ました


2日後のレポート
術後の目の充血(大したことはない)は完全に回復しました。院長から聞いていたように、細かい破片のような繊維が視野の外側から若干戻ってきちゃいましたが、総合的な視野は元の状態と比べて95%改善されたような感じです

0が5になると、やはり気になってしまうんですが、元々100でしたからね。また、どうしても気になってくるようなら再診したいと思います


この記事が飛蚊症で悩んでいる方の参考になれば幸いです