ーーーーー証拠提出ーーーーー

 

報道番組では非常事態宣言が発出され、我々の生活がどのように変わり、どこまでの外出は許されるのかなど詳しく取り上げている。

ロックダウンとの違い、生活給付金などわからないことがあまりにも多い。

野党は与党の対応の遅さを指摘。

休業保証、生活給付金の対象や、給付を1世帯に給付するのか、1人に対して一律金額にするのか。

どちらにしても納得できる様な保証は、現時点では受けられそうにない。

そんな世間の雰囲気の中、私は自分で銀行に預けたお金、○○万円が出金できなくなる可能性があるという信じられない謎の状態にいた。

 

もう東京オリンピック2020の開催延期の発表があった事も随分と前だったような気がする。

 

 

 

そんな中、1通の封書が届いた。

送り主はもちろん楽天銀行である。

私はいつもの様に乱雑に開封した。

中には資料提出のお願いと書かれた紙1枚と返信用封筒が同封されていた。

同封された返信用封筒の宛名は犯罪撲滅課みたいに記されていたが、詳しくは忘れた。

 

 

もうね

今更ですけど

ゴリゴリに疑ってますww

 

思わず笑ってしまったがそこに送り返さないといけないらしいww

もう好きにしてくれって感じですww

 

これも繰り返しになるが、『私はお金を銀行に預けていただけである』

 

私は返信用封筒に事前に用意しておいた提出書類を折り畳んで入れた。

ホームページのスクリーンショットを数枚。

トップ、講義中に撮影した写真が写っているもの、住所が記されているポイント。

あとはAさんとのやり取りのスクリーンショット。

ただ、これに関しては他の方の分も合わせ複数人分を用意した。

 

 

 

 

 

 


この様な内容のものをこれでもか!

と言わんばかりに合計6名分。

もちろん振り込んでいただいた方のお名前も添えて。

カラーで。

 

さらに確認が取れればすぐに連絡をいただく様に記した乱筆な言伝を加えた。

 

返信用封筒は予想以上に膨れ上がったが、ノリ部分は問題なく接着できたのでそのままポストに投函した。

 

安倍首相が緊急事態宣言を発出した日の出来事である。

 

続く。