ーーーーー非常識ーーーーーーーーーー
『そう言えば、先ほどホームページがあるとおっしゃってましたね?それで確認できれば大丈夫かもしれません』
突然思い出したかのように彼女が切り出した。
なーーーんだそれなら話は早いですね。
なんか
バカとか思ってゴメンね。
私は自分が開いている教室のホームページを彼女に伝えた。
彼女は検索しホームページがあることを確認できたと私に伝えた。
これでこの不愉快な電話のやり取りも終わりかと思った矢先、
彼女の言葉に耳を疑った。
『ホームページがあるのは確認できたのですが、弊社のシステム上、ホームページに入って閲覧することができないんです』
。
。
。
。
。
そんなパソコンあるんですか?
。
。
。
。
。
そもそもなぜホームページの話しを振り始めたのですか?
。
。
。
。
。
やっぱりバカなのですか?
。
。
。
。
。
スイカは野菜ですか?
。
。
。
。
。
フルーツですか?
もう怒る気力もない。
馬鹿げてる。
結局、LINEのやり取りを送ることで話しはまとまった。
メールでいいですか?
と確認を取ればまさかのNO。
FAXか郵送でとのこと。
私が郵送をチョイスすると彼女は郵送先の住所を私に告げようとした。
いやいや、この状況はどう考えても先にそちらから返信用封筒を同封し、一言添えて送ってくるのが常識じゃないですかね?
と伝えると彼女は
『はい、わかりました』
と少し切れ気味に返事をした。
ここにたどり着くまでに腹立たしいことがありすぎて彼女の電話対応の悪さも気にならないほど私は麻痺していた。
楽天銀行サイドから提出を求められたものは2点。
ホームページのスクリーンショット。
Aさんとのやり取りのLINEのスクリーンショット。
私は送る約束をすると電話を切った。
切った電話をデスクに置き、少しの間、苛立ちを沈める努力を試みた。
だが電話の切り際にこちらの対応に少し切れ気味の彼女が言った言葉がどうにも納得できずにいた。
『場合によっては取引制限がかかるかもしれません』
取引制限????
は???????
何も悪いことしてないのに???
そもそも銀行にお金を預けてただけなのに????
取引制限??????
私は我慢できずにデスクに置いていた携帯を手にとり画面ロックを解除した。
続く