私がオーガニックコスメを使い始めたのは、非常にひどい肌トラブルが理由です。
なぜそこまでのトラブル肌になってしまったのでしょう。
ずばり、いいと思って使っていた化粧品にあります。当時、使っていたものは一般的な石油から作られた合成成分が主原料のコスメです。
みなさんは化粧品を選ぶときにまず何を見ますか。
パッケージ?キャッチコピー?効能を謳うフレーズ?
もし、化粧品を見直したい、オーガニックコスメに関心がある、という方は、箱やボトルの裏にある「全成分表示」を見てください。
2001年4月に化粧品の全成分表示義務制度が始まり、医薬部外品以外の化粧品は全成分を表示しなければいけないことになりました。これにより、その化粧品の全成分がわかるようになりました。
以前私が使っていた化粧品は、よくわからない化学的なカタカナ、アルファベットや数字の成分で作られていて、しかも数十種類以上が入っていました。
ちなみに、現在使っている化粧水の全成分は、ダマスクバラ花水、センチフォリアバラ花水、ニオイテンジクアオイ花水、ローズマリー水、ローズマリーエキス、グリセリンです。
イメージがなんとなくできませんか☆
通常の化粧品は、保湿、紫外線予防をメインに多くのスキンケアアイテムがあります。
しかし、もともと肌には肌細胞みずからが皮脂分泌をして天然クリームを作り出して潤う働きをもっているのです。
それが「天然保湿」です。
そのほか有害物資を遮断したり、細菌の侵入を防いだり、紫外線防止などのいくつものすばらしい機能を備えています。
まさにそれは、自然こそがなしえる神秘の機能であり、何万年もの時間をかけて獲得してきた身体を守る機能です。
オーガニックコスメは、上から何かを補うということよりも、肌が本来持っている機能を阻害することなく、最大限に発揮させることを目的に作られます。
そのために、肌が皮脂を分泌する働きを促す植物や肌の酸化をとめる抗酸化力の高い植物、そのほか炎症を予防改善する効果のある美容植物などが使われています。
一方合成の化粧品は、一時的な見かけ上の潤いや美白を実現しようとします。
つまり肌の上から合成ポリマーなどでビニールのような覆いをすることによって、見せかけの潤いやつややかさを出すのです。
しかし結果的には、肌の老化や酸化を招いて、慢性的な乾燥肌や敏感肌、しわ、くすみ、しみなどの肌トラブルが出てきてしまいます。
一般的な化粧品を愛用していた頃、新しい化粧品を使っていつも思うことがありました。
使い始めは肌がふっくらしてきれいな感じになるのに、使いはじめて数日経つと、元に戻ってしまうのです。元より乾燥がひどくなっているときもありました。
また、エステに行ったときもそうでした。直後は肌がふっくらしてつやつやしているのに、時間が経つと元通り。
その頃は不思議に思いながらも、化粧品を替えたり、肌がしぼんだ感じになったらまたエステに行ったりの繰り返しでした。
肌の働きを学んでいくと、それは石油系の合成成分に原因があったと知るのです。
合成界面活性剤などの合成成分は肌の深いところまで浸透していきます。
化粧品をつけたり、エステにいって肌にはりが出たように思うのは、肌細胞に合成成分が入り込み、水分を溜めふくらむためです。ところが、これは一時的なことで、その後その水分は外にでてしまい細胞間に隙間ができてしまいます。
そうすると細胞そのものも元気をなくし、肌の乾燥を招き、外部からの影響を受けやすくさせてしまうのです。
乾燥肌がすすむと、肌バリアが弱くなるので敏感肌になりやすくなります。こうなると、化粧水がしみたり、使うアイテムが限られてきます。
ここまできてしまったのが私の肌でした。
のちに日本オーガニックコスメ協会認定サイト、アイシス「オーガニック生活便」で仕事をさせていただくのですが、このときに受けた相談のほとんどが同じ悩みでした。乾燥と、敏感肌に悩む方が実に多かったのです。