初めての某 ~中編~
<今回は前回の続きですので、初めてご覧になる方はコチラ からどうぞ>
昨日の事ですが、タバコのお相手にコンビニにコーヒーを買いに行きました。
そしてレジに並ぶと、前に立っている女性は太っていました。
さらに隣のレジに並んでいる女性も太っていました。まさかと思い、店内をぐるっと見渡すと
そこには太った客しかいませんでした。(愕然)
皆さん、こんばんは。 肥満さんに囲まれると何やら自分も太っている気がしてきたピザ職人です。
さて、前回の続きに入りましょう。
現地に向かう前に、その相手の男に一本電話を入れ、詳細な時間を告げた後、
サブマシンの原付で待ち合わせに向かったのです。(こけたバイクは自宅においておきました。)
現地に着き待つこと数分、男がやってきました。しかし、何やら先ほどとは様子が違います。
僕はそんな微妙な変化を悟りつつも、とりあえず交渉に入りました。
僕 : 「バイク屋に修理の見積もりだしてもらったら、大体2万くらいで
あと、ズボン代もろもろ含めて総額4万円くらいです。」 (敬語にしてみました)
男 : 「その事なんですけど・・・・・・。」
何やら怪しい雲行きになってまいりました。男はさらに続けました。
男 : 「お金がないんですよ・・・・・・。」
るごぉぉぉぉ!!(心の中の怒号)
明らかに話が違います。事故直後は 「何でもします。」 状態だったのに、
手のひらを返したような態度。出し惜しみだと確信した僕は、問い詰めました。
僕 : 「あなた、つい数時間前までお金出すって言ってましたよね。
どういうワケか説明してもらいましょうか。」(どっしり)
男 : 「さっき銀行口座見たら、残額が少なくて・・・ぇぇと・・・ぅぅんと・・・。」(フェードアウト)
あまりのウジウジっぷりに少々気分がなえた僕は、少し考えました。
お金がないと言っている人間から、搾取するのは考えものだなと思い、
ズボン代にプラスαした2万円くらいでいいかと結論がでたので、それらを告げました。
僕 : 「じゃあ、ズボン代云々で2万でいいですよ。」
男 : 「いやぁ・・・・それもちょっと・・・・・。」 (フェードアウト)
もはや何も払わないつもりでしょうか。そんな事は許せません。
コヤツが飛び出してこなければ、ズボンは破けることがなかったのです。
というワケで、僕は本来の関西弁丸出しの状態に戻りました。(敬語放棄)
僕 : 「オマエ、言ってる事おかしないか?弁償するゆうて、一銭も払わんとかありえんやろ?」
男 : 「・・・・いやぁ、お金がないんですって。ホントなんですって。」
僕 : 「ホンマかどうかなんか知るか。ほんなら何で払うってゆうたんか言ってみんかい。」
男 : 「いや、てっきり残額があるのかと思って見て見たら、一万もなかったんです。」
僕 : 「ほんなら、その残額でとりあえず払ってもらおか。」 (もはや取り立て屋)
男 : 「それが・・・・その・・・・さっき使っちゃってもうありません。」
僕 : 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
このダメッぷりに僕は怒りを覚えながらも、何に使ったのかが気になったので聞いてみることに。
僕 : 「・・・・・、んで何買ったんスか?」 (敬語に戻る)
男 : 「ああ、これなんですよ。」
と男はそういうと、バイクの収納スペースから買い物袋を取り出しました。
その袋には何やらギフト用のシールが貼り付けられていたのです。
僕 : 「何スかそれは?」
男 : 「これ、事故のお詫びなんです。どうぞもらって下さい。」
僕 : 「んなモンいらんわ!俺が弁償して欲しいのはズボンや!ズ・ボ・ン!!アホかっ!!」
男 : 「・・・ぃぃいや、これズボンなんですって。」
僕 : 「何っ!?」 (引き込まれる様)
なるほど、先回りをしてズボンを買ってきたようです。しかし、これには違和感を感じました。
僕の履いていた破けたズボンは、都心のデパートで買った細身の黒のコーデュロイパンツです。
全く同じものを買ってくるのは不可能です。この男はみたところ、服装に無頓着。
僕のはいていたズボンがどこで売ってたかなんて、知るハズがありません。
猜疑心満々の僕は、男にもらった袋を開封してみました。
そこには、僕のはいていたズボンと似たような雰囲気のズボンが。
「なかなかやるやないか」 と思い、ズボンを広げてみたところ、驚愕しました。
<以下、男が買ってきたズボンの特徴>
・シルエット : 細身ではなく、土方作業なみの太さ (動きやすそう)
・股下のライン : 足元に向かって徐々に絞られていき、先端には明らかな絞りが。(空気通らなそう)
・腰まわり : そこにはベルトを通すバンドがなく、どうやら紐で縛るタイプ。(出腹に優しそう)
・コーデュロイ : 僕の持っていたのは、程よい光沢があるもの。この品は明らかに光すぎ。(テロッテロ)
・結論 : 母にピッタリだ。やったね。(やはり殴った方がよさそう)
<以上、説明終わり。戦闘開始。皆々開始。>
「こんなズボン履けっちゅうんかオノレは!?俺の持ってたやつはこんな絞りあらへんわ。しかもベルト通すとこもあらへん。しかも何やこの光り具合は!?こんなもん、外で履けると思っとんか!
俺は近所のオバハンか!?」(偏見)
近年、まれに見るくらい怒鳴りちらした僕は、男の表情をうかがいました。
男は萎縮していましたが、「えっ?これでダメなんですか?」 という顔をしていました。(ダメです)
一体いくらしたんだろうと思い、冷静な口調で聞いてみると、男はこう答えました。
<ちなみに僕の買ったズボンは1万円です。>
「3900円です。」 (にっこり)
一体なんなんでしょうか。まるで 「安いでしょ?いい買い物でしょ?」 と言いたげな顔をしています。
納得がいかない僕は、どうにかコヤツに弁償してもらう手を考え始めました。
続く。(長すぎるので・・・・・)
↑ブログランキングに参加しています。クリックして一票入れてくだされば感激であります。