誕生日のお祝いの絵3 | 色鉛筆で童画描いてみました

色鉛筆で童画描いてみました

色鉛筆で楽しい絵を描いています。
動物たちや子供が出てくる
ほんわかした世界をお楽しみください。

 

みなさま、こんにちは。

暑い夏も盛りを過ぎ、風の中に秋の気配をどことなく感じる今日この頃ですが、

いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、前回の続きです。

 

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ロンドンの、

立派な建物が立ち並ぶ、賑やかで華やかな街の上空から、

一行は方向を変えて、郊外の自然が多いところに向かっています。

 

都心を離れると空気はさわやかになり、

空も心なしか青みが濃くなっているような気がします。

 

空に浮かぶ雲は風に吹かれながら、

彼らが行く方向に向かって、

白い綿毛を次々と伸ばしているかのようです。

 

薄雲に差し込む日光は、

雲の裾の辺りをピンクに染め、虹の帯を作り、

眼下に広がる木々や人々の家々に虹色の淡い光を

降り注いでいるかのよう。

 

それは、

淡い香りのようにかぐわしく、

美しい旋律のようでもあり、

なんとも心地よい気持ちにさせるのでした。

 

カナダグースは、お誕生日おめでとう!!という言葉を

独特の声と節回しで叫びながら、飛び続けています。

 

ロンドン郊外の森に住む動物や鳥たちは、

光と風の香りに誘われて、

そして、晴れやかなお祝いの言葉に心楽しくなり、

それぞれの棲家から出て、空を見上げています。

鳥たちも、カナダグースに合わせて、空を飛び始めました。

 

まるで、カナダグースのお祝いの声が、

森や自然に住む者だけがわかる、

自然の中の美しい旋律を呼び起こしているかのようでした。

 

 

私の友人の家ももう直ぐです。

私の友人は木の葉一枚にも心動かされる優しい人です。

きっと、この美しい旋律が耳に届くころ、

森ゆうびんの配達人達も家に着くのでしょう。

 

 

 

 

 

 

©2022 星月夜

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