九段坂のファミレスで二時間程談笑した後、それぞれが帰路についた。
「いや~今日は楽しかったね。」
雫がニコリと微笑んだ
「そうだね、最後にあんな事が無ければ、ただ楽しいだけですんだが。」
ショッピングセンターでの出来事を思い出してため息をついた。
「まぁ、やるだけの事はやったんだし、後僕たちに出来ることは刺された女の人の無事を祈ることだけだよ。」
雫が苦笑しながら、余り気にしない方がいいよと言った。
「所で、今回のような事に僕が巻き込まれたりしたら助けに来てくれる?」
少し間があった後、し具区が急にそう聞いてきた。
「今日と同じような状況だったら、誰だろうが流石に助けに行くさ。」
雫が頭に右手を当てて軽く首を左右に振った。
「それなら、誘拐とかは」
「雫の護衛が今の主な任務だから、当たり前だろう?」
「じゃあ、その任務が終わってたとしたら?」
「助けに行くだろうな、久遠の力を使ってでも。」
「まぁ、それが陸くんでも涼子さんでも富迫くんでも同じだけどな。」
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