ポール・オースター 「ムーンパレス」
人類がはじめて月を歩いた春だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生 を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶 然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた…。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。
人は皆、何かをなくすことで成長していくのではないでしょうか。
わりと重そうな話ですがそんなことはなく、あっさりとしていてそれでいて味わい深さもあります。
オチは予想内だったし、ちょっとご都合展開かなと思ったけど、ぐいぐいと読ませられたのは著者の腕か。面白い小説であるのは間違いないです。
海外小説の中でもダントツの読みやすさでした。翻訳者も乙です。
同じポール・オースターなら「幽霊たち」の方が僕は好みでした。
いつかそちらも書きます。