G氏は、この横浜で十数軒の風俗店を経営する人物で、業界でも信用のできる数少ない人格者だ。横浜だけでなく東京・札幌・大阪と日本全国の歓楽街の情報にも詳しく、以前に取材を通して知り合って以来、懇意にしてもらっている。そのG氏も「そういう取材なら彼女がピッタリですね」と太鼓判を押すほどのナンバーワンが彼女なのだ。しかし彼女は「そんな、私の話なんか普通すぎて本にならないですよお。本当にごめんなさい」と、慌てて続ける。そんな渦中に、推薦人のひとりであるG氏が姿を見せた。わたしが状況を説明すると、彼はにっこりと彼女に微笑みかけ、「そんなことないだろう。僕はお前の数字を毎月見てるんだから」とだけ言った。


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店のキャッシュフロー


通常、女の子が指名を獲得すると、女の子が一万三〇〇〇円で、店が一万二〇〇〇円のところもある。ただし、指名の場合は、どうしても女の子に多く渡すところが多い。指名があるのは店にとってもありがたいこと。そこで、他店に移られないように手取りを多くするのである。さらに、人気のある子には二、三ヵ月ごとに「みんなには内緒だよ」などといいながら五万円ぐらいの小遣いを渡す。「この仕事はじつに原始的ですよ。とくに女の子の管理なんてそうですね。いつも声をかけてあげること。用事はなくてもひと言ふた言ね。それが彼女たちにはうれしいんです。人気のある子には、ほかの子に気づかれないようにサッと小遣いを渡す。これだけはどうしても一対一のプリミティブな関係しかありません」だからなのか、女の子の出欠の確認も、ソープランドなどでは出勤コールをあらかじめ前日の夜にかけさせるのだが、ホテトルでは、当日になって事務所の側から出欠の確認や、出勤の子の確保をするべく電話を入れるという。


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21世紀の風俗シーン


「比較的、昼勤の子はキチッとしているけれど、夜のほうともなるとかなり自由人が多いですからね、いろいろな意味でね」(某経営者氏)そして経営者の手元に入る儲けは、月当たりおおよそ一〇〇万円から三〇〇万円ぐらいが見込まれる。21世紀の風俗シーンで活躍する重要なメディアところでホテトルのこれまでの宣伝法はといえば、前述したようにポスティングといって街なかでのチラシ配布作戦とか、風俗雑誌や夕刊紙など紙媒体での広告掲載活動とか、さらには顧客を対象とした。営業のお誘い電話攻勢といったあたりがオーソドックスな手立てであった。ここにきて、それに加えてさらに新しい宣伝手段を取り入れて活用する店が出てきた。