9月2日19時 浜離宮朝日ホール
ピアノ:アンヌ・ケフェレック
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333 K6.315c
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番「月光」 嬰ハ短調 Op.27-2
ドビュッシー:映像 第1集より第1曲「水の反映」
ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57
ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
デュポン:憂鬱な時間より「日曜日の午後」
アーン:当惑したナイチンゲール 第4組曲「ヴェルサイユ」(抜粋)
第52曲 冬模様、第49曲 夢見るベンチ
ケクラン:陸景と海景 作品63より 第10曲「漁夫の歌」
シュミット:秘められた音楽 第2集 作品29より 第6曲「弔いの鐘」
アンコール
ヘンデル:メヌエット
今年は、ラフォルジュルネに姿を見せず、若干心配したが、無事来日
普通は、「無事元気な姿を」と書くべきところだが、ケフェレック女史には元気という形容は似合わない
演奏には力はあるのだが、洒脱で決して高潔さを失わない気品あふれる音楽を聴かせてくれる
今回のリサイタル、前半は、ソナタ、後半は得意の小品を連ねた構成
会場は満席ではないが、平均年齢高めの聴衆が9割以上の席を埋めていた
最初はモーツアルト、一昨年のリサイタルで演奏したのも13番だった、極々自然な演奏で心休まる
続く月光は、初めて聴く、過剰なところの無い演奏であった
後半の、ドビュッシーからは、ケフェレック劇場だった
盛大な拍手の後に短いスピーチが有り、定番のヘンデルが演奏された
幸福な時間であった

8月19日19時 サントリー
指揮=ユライ・ヴァルチュハ
メゾ・ソプラノ=サーシャ・クック
テノール=クレイ・ヒリー
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死
マーラー:大地の歌
8月はあまり聴きたいコンサートが無く、今日のコンサートで打ち止めの予定
本日は去年首席客演指揮者に就任したのヴァルチュハ、去年聴いたマーラー3番がイマイチだったけど、今日はどうだろうか
オケ16型、コンミス日下さん
最初のトリスタンは非常にゆったりとした演奏、整った演奏ではあるが、単調で変化に乏しい
この人の演奏で感動することは無いのかもしれない
後半はお目当ての大地の歌、出だしの金管はまずまずだったけど、ヒリーさんイマイチ声が出ていない、大丈夫か
しかし、2楽章のクックさんが良かった、当初発表の歌手からの代演で大丈夫かなと思ったが、深みのある好みの声、今日は期待が持てそう
3楽章ではヒリーさんの声も張ってきていい感じ、
しかし4楽章でヴァルチュハがテンポを矢鱈に挙げて、クックさんの歌唱が乱れる、ヴァルチュハは伴奏者としてもっと歌手に寄り添って欲しい
5楽章もヒリーさんは好調を持続して歌い上げた
そして告別、やはり指揮が単調の感は否めない、曲は淡々と進行していった
最後に落涙できたのは、曲が良いのと、クックさんの歌唱の賜物、最後の微かな「永遠に」まで、良く伝わってきました
ヴァルチュハが何をやりたいのか全く伝わってこなかった

8月8日19時 ミューザ川崎
指揮:沼尻竜典(神奈川フィルハーモニー管弦楽団 音楽監督)
ピアノ:北村朋幹
オンド・マルトノ:原田 節
メシアン:トゥランガリーラ交響曲
今年のサマーミューザは、名曲ばかりであまり好みのプログラムが無く今日の神奈フィルのみの参加
そういえば、監督が沼尻さんに代わってから神奈フィルは聴いた記憶が無い
別に沼尻さんを避けているわけではなく、石田組長を怖がっているわけでもない、日程が絶妙に他オケと被って行けなかったのだ、
寧ろ沼尻さんには期待が大きい、コロナ時代にN響定期で、メシアンと同時代のFシュミットの2番を代演であるにも関わらず、見事にまとめ上げた演奏の印象が強い
トゥランガリーラは最近では東フィル、ミョンフンで昨年聴いた、
今日の演奏についてフェスタのHPに公開されている沼尻さんの動画に依れば、
沼尻さんがトゥランガリーラを初めて聴いたのはパリでミョンフンの指揮だったそう、
その時は近くの席に存命だったメシアンが居て、沼尻さん思わずサインを求め、そのサインは今でも大事に飾ってあるそうだ
オケは神奈フィルにしては奮発して16型(失礼)、コンマスは当然組長
自分の理解の浅さが原因なのだが、トゥランガリーラは音の宝石箱のような曲で聴いていて実に楽しい、しかし長いので単調に思える瞬間もあるのが正直なところ、
しかし、今日の演奏は、前回聴いたミョンフンの演奏に勝るとも劣らない開演だったように思う
曲の中核となるピアノ、前回の務川さんも良かったが、今日の北村さんの演奏もキレキレだった
その他管楽器もも私の利いた範囲では疵が無い好演だった、特にFlが良かった
それにしても、やはり長い、背後に一般参賀を求める拍手を聴きながら会場を後にした、時計は20時半を優に廻っていた
