2月25日19時 浜離宮朝日ホール

ピアノ/務川慧悟

J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV971
ショパン:ロンド・ア・ラ・マズール へ長調 Op.5 
     即興曲 第3番 変ト長調 Op.51 
     バラード第4番 ヘ短調 Op.52 
シューベルト:即興曲 変ト長調 D899 No.3 
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117より 第1番 変ホ長調 
      6つの小品 Op.118より 第6番 間奏曲 変ホ短調 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57『熱情』
アンコール
ショパン:ピアノ協奏曲第1番より第2楽章(務川編)


今日はモダンピアノ、ステージ上にはスタインウェイ
昨日は、演奏に用いられたフォルテピアノの制作年代に作曲・演奏されたであろう曲が中心だったが
今日は半分は昨日演奏された曲だが、残りの曲の選考基準については特に語られなかった

最初はバッハのイタリア協奏曲、言うまでもなく元々はチェンバロ曲だ、
務川さんらしい切れの良い演奏だった、モダンピアノの機能性が遺憾なく発揮されていた
続いてショパンが3曲、最初のロンド・ア・ラ・マズールは、昨日も演奏されたショパン初期の作品、調べてみたら作曲は16歳だと
この曲については、フォルテとモダンで大きな差は感じなかった、それだけ昨夜の務川さんのフォルテピアノでの表現力は高かった
続く2曲は普通に堪能しました

後半、最初は昨日も演奏されたシューベルト即興曲、昨日の演奏はフォルテピアノの音色が美しく、巧みな演奏だったと思うが、やはりモダンピアノの演奏のほうがしっくりするように感じられた
ブラームスは最晩年の作品が選ばれた、作曲年代は19世紀末になるので、演奏されたピアノはモダンに近づいていると考えられるので、普通に堪能しました
そして、ラストは昨日演奏された熱情、こちらは表現力だ違いすぎる、モダンピアノの演奏一択です


アンコールは、折角編曲したからということで、昨夜に続き、ショパンPf協でした
こちらも、何故かフォルテとモダンで大きな差は感じなかったです




 

2月24日19時 浜離宮朝日ホール

ピアノ/務川慧悟

ヴォルジーシェク:12のラプソディー Op.1より 第1番 
         6つの即興曲 Op.7より 第6番 
シューベルト:即興曲 変ト長調 D899 No.3
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57『熱情』
カルクブレンナー:24の前奏曲 Op.88より 第15番 ト長調 
ショパン:ポロネーズ第11番 ト短調 遺作
     ロンド・ア・ラ・マズール へ長調 Op.5
     コントルダンス 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
アンコール
ショパン:ピアノ協奏曲第1番より第2楽章(務川編)

フォルテピアノには興味が有った
フォルテピアノに特化したリサイタルは、日本では、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位入賞した川口成彦さんが、たまに開催しているが、これまで参戦したことがなかった
でも、去年の東京春祭で、川口さんのミニピアノのコンサートが無茶苦茶愉しかったので、機会があれば行きたいと思っていた

務川さんが、本業の傍らフォルテピアノも習得中ということは聞いていたが、何と「フォルテピアノとモダンピアノ」で2夜連続のリサイタルを開催するという、これは聴かない手はない
今回演奏されるフォルテピアノは、ヨハン・クレーマー1825年、およそ200年前の楽器だ
最後に務川さんから、解説が有ったのだが、今回の演目は、このフォルテピアノの制作年代前後の作品、つまり実際にこのフォルテピアノに近い楽器で演奏された作品だという、
そのうち何極化は、明日のモダンピアノでも演奏されるので、音の違いを実際に体験できる

最初のヴォルジーシェクは、初めて聴くが、ベートーベンと同時代の作曲家で、
ラプソディーは音が多い作品、フォルテピアノは音は小さいが、1つ1つの音が明瞭に粒際立って聴こえる、
如何にもピリオド楽器という感じだが、チェンバロより音に伸びはあり、音色が優しい
2曲目の即興曲は、3曲目のシューベルトの即興曲に先立って作曲されたという
そして熱情は、やはりモダンピアノに比べて迫力に欠ける印象はあるが、当時の演奏がフォルテピアノで、このように演奏されたかと思うと感慨深い、この曲は明日も演奏される
Wikipediaの受け売りだが、フォルテピアノはモダンピアノに比べタッチが軽く、半分程度だという
演奏するのが古楽器だった故の配慮もあったと思われる、難しいところです

休憩後のカルクブレンナーは初めて聴いたが、ショパンがパリで師事するかどうか迷った尊敬する先輩だそう、
何か独特な曲でした

実際は、師事しませんでしたが、ピアノ協奏曲第1番はカルクブレンナーに献呈されたそうです
そして、ショパンが3曲演奏ました、今日の務川さんはピアノにずっと譜面を置いいましたが、3曲目は暗譜で
演奏会で取り上げられる機会は少ないが、複数の曲想が絡み合った作品、この曲も明日演奏される
最後のベートーベンの30番も独特の味わいでした

数回のカーテンコールのあと、マイクを持って登場した務川さんから、今回のリサイタルについての解説が、
本日演奏されたフォルテピアノはウィーン式のピアノだそうで、ショパンも後期の作品になるとモダンピアノに近い形態に改良されていったそうです
続けてのアンコールは、ショパンがカルクブレンナーに献呈したピアノ協奏曲第1番より第2楽章がしっとりと演奏されました
今日はマダム層のお客さんが多かったけれど、非常にマナーが良く、気持ち良かったです


 

2月19日19時 サントリーホール

指揮/ヤクブ・フルシャ
ヴァイオリン/ヨゼフ・シュパチェク

ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53
アンコール
ドヴォルザーク(A.リーム編):ユーモレスク第7番 ト長調 作品101-7
ブラームス/セレナード 第1番 ニ長調 作品11

2月定期3番手はフルシャ、N響には3度目の登場となる
当代きっての人気指揮者の一人で、バンベルク響、ロイヤルオペラのシェフと務める傍ら、次期チェコフィルの音楽監督にも決まっている
今後しばらくはN響で聴く機会は無いかもしれない

今回のプログラムは名曲プロではないのは良いのだが地味、
前半のドヴォルザークVn協は人気の作品ではないが、それなりに演奏されている印象
しかし、前にも書いたが前の席に大きな頭があり、ソリストが全然見えず、ストレスが溜まる
目を閉じて聴いていたら、2楽章でうっとりして寝そうになった

今回のソリスト、シュパチェクは音色も豊かで、音圧も十分、久々に良いヴァイオリニスト発見
帰ってすぐ演奏会の予定をチェックしたが、今回はN響との共演のみでリサイタルは無い、残念
フルシャと同郷で共演歴も多数だそうで、本日も息がピッタリだった
アンコールの即席カルテットによるユーモレスク、初めて聴いた編曲だが、心に沁みた
オケは12型、コンマスは郷古さん

後半は演奏がレアなセレナード1番、オケは14型、
実は私は約40年前のN響定期でこの曲をサバリッシュで聴いている
伯父さんが行けなくなったチケットを貰って聴きに行ったのだが、
前半の4つの最後の歌に比べ、後半のブラームスは何とも退屈な曲だったという記憶しかなかったのだ

しかし、フルシャの丁寧な指揮で、そした過去の印象は払拭された
びっくりするほどニュアンスに富んだいい曲だった、
個人的には交響曲2番の原型の様なイメージを受けた