マーガリンは人造バター。
ショートニングは人造ラード。
と、言われたりしますが、
まだ、マーガリンがバターより健康的と思っている人いませんか?

それは、
1991年に発行された、厚生省・日本医師会編集の「高脂血症診療の手引き」
高コレステロール血症に対して、
「バター、ラード、牛脂をリノール酸の多いマーガリンや植物油に切り替える必要がある」
から起因しています。

しかし今は、マーガリン、ショートニングに含まれるトランス脂肪酸が世界的に問題視されています。

トランス脂肪酸は血管の細胞膜を堅くしてコレステロール濃度を高め(悪玉コレステロールが増え)
大量摂取した場合には、心血関係の疾患を起こし、
また、痴呆の引き金に、
各種の脂肪酸は人体でホルモンの合成に問題を引き起こす可能性もある。と言われます。

下記はニューヨーク、カルフォルニアの取り組み(農水記事)で、カナダやデンマークなどでも独自の取り組みをしていますが、
日本は海外に比べ脂肪酸をあまり摂取しないので規制などしなくて良い。と言うのがいまの日本のお役人の考えらしいです。。
(規制をしようとすると様々な圧力もあるのでしょうが)

みなさん、そんな脂肪を取らない質素な食生活してますか??

やはり、国の機関に頼らずに自分で調べて食生活の改善が必要なのでは。


下記は農林水産省HPから。
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米国の中でも、カリフォルニア州やニューヨーク市などの一部の州や市は、連邦法で義務付けている加工食品中のトランス脂肪酸の含有量表示の他に、レストラン等における食品中のトランス脂肪酸含有量を規制する条例を布いています。米国内では、他に12の地方自治体が同様の規制をしています。
ニューヨーク市

ニューヨーク市の健康に関する委員会は、食品中に含まれるトランス脂肪酸について、レストランをはじめとする飲食サービス業者に対する規制を2006年12月に決定しました。
この規制の背景には、市民の食事由来による心臓疾患の増加に対するニューヨーク市の行政当局の懸念があります。市の当局は、ニューヨーク市民が毎日摂取する栄養の約3分の1は飲食サービス業が提供する食品に由来するため、トランス脂肪酸に関して飲食サービス業者に対する規制を行うことで、市民の健康を守るとの説明をしています。
この規制に先立ち、2005年6月には市内の飲食サービス業者に対し、提供する食品中の水素添加油脂を自主的に削減するよう呼びかける「トランス脂肪酸教育キャンペーン」を実施しましたが、2005年と2006年の調査では、飲食サービス業者の約半数が依然として水素添加油脂を使用しており、キャンペーンの実施にも関わらず実質的なトランス脂肪酸の削減が見られなかったため、強制的な規制に踏み切ったと説明しています。
ニューヨーク市の規制の概要
2007年7月1日施行(第1段階)
飲食サービス業者は、1人前当たり(per serving)のトランス脂肪酸含有量が0.5 g未満であることが、表示又は製造者からのその他の書類により示されていなければ、部分水素添加植物油脂、ショートニング、又はマーガリンを揚げ油(少ない油で揚げる料理用)、炒め油又はスプレッド(注)として使用してはならない。
ただし、揚げ菓子及びイーストドーナツ用であれば、トランス脂肪酸を含む油脂及びショートニングを第2段階の規制が施行されるまでの間、使用することができる。
(注)スプレッドとは、パンなどに塗るバターやジャムのようなものを指します。
2008年7月1日施行(第2段階)
飲食サービス業者は、1人前当たり0.5 g以上のトランス脂肪酸を含む部分水素添加植物油脂、ショートニング、又はマーガリンを含む食品を、保管、使用又は提供してはならない。
適用除外
容器包装に入ったクラッカーやポテトチップスのように、製造事業者によって製造、包装された食品を提供する場合には、この規制は適用とならない。

カリフォルニア州は、ニューヨーク市と同様にレストランをはじめとする飲食サービス業者における、トランス脂肪酸を段階的に禁止する措置を2008年7月に決定しました。
第1段階として、2010年1月1日から、人工的なトランス脂肪酸を含むマーガリン、ショートニング等の油脂の販売や使用が禁止されます。ただし、この時点では揚げ菓子やケーキ用の油脂を除きます。
第2段階として、2011年1月1日からは、人工的なトランス脂肪酸を含むあらゆる食品の販売や使用が禁止されます。この規制では、食品製造事業者によって予め包装された食品は除きます。また、学校の食堂にはこの規制が適用になりません。
ただし、連邦法では食品1人前当たりのトランス脂肪酸含有量が0.5 g未満であればトランス脂肪酸を含まないとみなされていますので、実際上は0.5 g未満の人工的なトランス脂肪酸を含んでいる可能性は否定できません。