今日はお休みをいただいています。
先日うかがったお店のことなど。
ずっとずっと行きたかったのに、定休日が同じでお邪魔できなかったお店。
Facebookでまわりのみんなが写真をあげるたびに、いいなぁ、美味しそうだなぁって憧れてたんです。
以前かふぇフレのイベントで初めて知り合った千ちゃんの「空歩21」さんへ。
仕事を終えて、早めに病院へ着替えを届けてから岐阜県の鵜沼まで走りました。
千ちゃんは私よりも10歳以上若い女性なんですけど、考え方がしっかりしていて、自然の食材や調理法などに詳しく、勉強になるんです。
予約をすると有機野菜と酵素玄米の食事を用意してくださいます。
自然食っていうと難しそうだけど、千ちゃんは気さくにいろいろお話してくれますよ。
自然食品や雑貨も並ぶスペースに素朴な木のテーブル。
お皿の上の鮮やかな野菜たちもステキですが、まずは左側のお茶碗のごはんの色に注目。
赤飯よりももっと濃い色ですね。
酵素玄米と小豆のような豆(すみません聞くの忘れました)を炊いてあります。
炊いてから熟成させること4日間。この間に何がおきるのでしょうか?
もっちり味わい深いごはんがあれば、もう何もいらない…と言いたくなってしまいます。
前にこのごはんを海苔で太巻きにしたのをいただいたことがあって、不思議な美味しさだなぁって感心したことがあるのですが…
しっかり噛みしめると、あまさ、旨み、塩気、玄米特有の渋さ、そして丸み…細やかな味の要素のひとつひとつがわかってきます。
しみじみと美味しさが身体中にしみわたるひととき。
プチトマトや水菜の下からはおからとひじきのサラダ、
ひよこ豆のカレー風味のてんぷら、
大豆ミートの…忘れました(^_^;)
野菜はすべて有機栽培のもの。
にんじんのフライ(お皿中央のエビフライ状のもの)が甘くて甘くて。
お砂糖とはまた違った、厚みのある甘さなんです。
空歩さんのお料理は、お砂糖や動物性のだしを使わず調味料も厳選されているせいか、一つ一つの素材の味がよくわかります。野菜ばかりなのに味付けはしっかりしているので満足感があるんです。
ここまでいただくと、食後にもなにか欲しくなります。
玄米のコーヒー。
こちらは追加で注文しました。
香ばしくて美味しかったのでだいぶ飲んでしまった後の写真ですが、それでも真っ黒なのがおわかりいただけますか?
玄米を15時間炒り続けて粉末にしたものを、ペーパーフィルターでコーヒーと同じように淹れるんだそうです。
香ばしさとほろ苦さがダブルで攻めてくるようです。
もう少し薄めるとお茶に近くなると教えてもらったけど、やはり私は最初の濃い風味が好き。
玄米コーヒーをいただきながらゆっくりお話ししました。
まだまだ希望がいっぱいあって、やりたいこともたくさんあるご様子。
やはり料理の味付けは人柄がでますね。
キリッとしたところのある、温かい方です^^
これからも世界で活躍していただきたいです。
大量生産されるものにもメッセージはあります。
でもそれが伝わるかどうか、といえば…
有機農法にはいろんな意見がありますが、それを求める人との距離が近いので、作り手の気持ちがストレートに伝わる点においては素晴らしいなと思っています。
作物を作る人、それを扱う人、調理する人、食べる人。
家族が家庭菜園などをしていると、小さな子どもに「これはおじいちゃんが畑で作った野菜だよ」とひとこと言うだけで食べっぷりがまったく違うんです。
苦手なものでも食べてしまう。目の前でみていると本当にわかります。
食べてうれしい、満腹感だけではない満足感。
少しの食材でも満足することはできるんです。本来はそこが「食事」の一番重要なところだと思います。
でもなかなかこの食べる人のうれしさが、生産者まで伝わらないのが現状です。
これ、生産者の方々にフィードバックしたくなりませんか?
千ちゃんの改革案、すごいなと思ったのは、小さなところから始めるのではなく、いきなり一番大きなところを変えて行こうという心意気。
私もこんなに美味しいにんじんが近くで手にいれられるなら、ぜひ使ってみたいと思います。
食べ物のことだけでなく、深いところまでお話しできてよかった。
おなかも満足、こころも満足して帰ってきました。