『九つの、物語』
著者:橋本紡
発行:集英社
「大学生のゆきなの前に、長く会っていなかった兄がいきなり現れた。
女性と料理と本を愛し、奔放に振る舞う兄に惑わされつつ、ゆきなは日常として受け入れていく。
いつまでもいつまでも幸せな日々が続くと思えたが……。
ゆきなはやがて、兄が長く不在だった理由を思い出す。人生は痛みと喪失に満ちていた。
生きるとは、なんと愚かで、なんと尊いのか。そのことを丁寧に描いた、やさしく強い物語。」
やさしくて、切ないお話です。
切ないけど爽やかです。
長く不在だった兄が何を思っているのか。
何のために戻ってきたのか。
読んでいくうちにそれがわかってきて、泣けてきます。
でも爽やかなんです。
タイトルの通り、この本は9つの章で構成されています。
その章のひとつひとつが実在する本にちなんだタイトルになっているようです。
物語の中にもこれらの本に関する記述が書かれています。
登場人物の本好きがうかがえます。
- 九つの、物語 (集英社文庫)/橋本 紡
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