『5年3組リョウタ組』
著者:石田衣良
発行:角川書店
「希望の丘小学校5年3組、通称リョウタ組。
担任の中道良太は、茶髪にネックレスと外見こそいまどきだけれど、涙もろくてまっすぐで、丸ごと人にぶつかっていくことを厭わない25歳。
いじめ、DV、パワハラに少年犯罪……教室の内外で起こるのっぴきならない問題にも、子どもと同じ目線で真正面から向き合おうと真摯にもがく若き青年教師の姿を通して、教育現場の“今”を切り取った、かつてなくみずみずしい青春小説!」
主人公・リョウタ先生は若き熱血教師。
この本を手に取った時は「熱血一辺倒」の教師を想像していました。
つまりなんていうか、「上司や先輩の反対を押し切ってでも自分が正しいと思う行動をする」
みたいな人。
こういう人が登場するのかと。
でも、案外そういうタイプでもなかったんです。
リョウタ先生は「自分はこうやりたいけど、それをやったら怒られそうだな」とか考えちゃうんです。
だけどやっぱり自分の信じる行動をしたい。
そんな葛藤と闘って日々を過ごしているんです。
主人公が、待ち受ける困難にひるむことなく立ち向かうよな熱血系であれば、
それは見ていて面白いのでしょうが、あまり親近感が湧かないような気がします。
困難にひるみながらも立ち向かうような熱血系だからこそ、親近感を持って読む事が出来る気がします。
作中に、そんなリョウタ先生と対照的な人物が登場します。
クールなインテリ系の染谷先生。
リョウタ先生と同年代なのに、さっそうとスポーツカーを乗り回す、キザでいけすかない奴……
と思いきや、彼はとても重要な人物。
リョウタ先生が直面している問題にアドバイスをくれる存在。
そんな染谷先生や、その他の登場人物との関係も面白いです。
- 5年3組リョウタ組 (角川文庫)/石田 衣良
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