◎アダムスピーク
○フェノーメノ
▲ジョングルール
△アーデント
△エキストラエンド
☆コスモオオゾラ
弥生賞から皐月賞へ向かうローテは王道と化しているが、実際にこの2レースを連勝した馬はここ10年でもディープインパクトとヴィクトワールピサのみ。本番の皐月賞を狙う馬は基本的に7、8分のデキで内容のあるレースがしたいのが本音だろう。
今回中心視されるアダムスピークも本番を見据えたレースがしたいはず。普通ならここを勝って本番で力を出し切れないか、ここで負けて本番巻き返す形に当てはまるだろう。ただ、◎アダムスピークは普通じゃない。
この馬のようにキャリア2戦でラジオNIKKEI杯を勝って弥生賞に臨んだ馬と言うとアグネスタキオンが浮かぶ。そのアグネスタキオンはここと本番を圧勝したが、アダムスピークもそれと比べても劣らない能力がある。奇しくもタキオンと同じくこの馬の賢さは目を疑うほど。デビュー2戦で手綱をとったルメール騎手に「競馬を知っている」と言わせるほど大人びたレースぶりは、少なくとも同世代の中では抜けてトップクラスであることを証明するもの。たとえ8分のデキでも十分に勝てるはずだ。ダービーまでは無敗で行ける、それだけ強いと言って過言でない。
騎乗予定だったピンナ騎手の騎乗停止で代打に選ばれたのは内田博騎手。すでに同じ路線にゴールドシップがいる内田騎手をあえて起用した背景には、社台グループにとって一番煙たい存在であろうゴールドシップのパートナーにライバルの強さを思い知ってもらおうという魂胆まで垣間見えるような見えないような。
もしアダムスピークの「良化途上の隙」に付け入るとすれば、フェノーメノとジョングルール。フェノーメノは追えば追うだけ伸びる力強さがあり、力のいる馬場も歓迎でルーラーシップに似たイメージ。前が詰まって競馬にならなかった前々走は度外視できるし、上位の能力を秘めている。ジョングルールも同じく、スローで逃げ残りを許した前々走を除けば、2勝の内容が示すように素質が高いのは明白。どちらも権利を取らないといけない立場だけに、ガチ度だけならアダムスピークより上だ。
好馬体の持ち主であるエキストラエンドは成長途上の段階でどこまでやれるか試金石の一戦。アーデントは京成杯の内容からもう少しロスなく回れれば。
穴はコスモオオゾラ。中間の悪天候の影響で渋った馬場になることは確実。切れ味勝負になった前走は苦しかったが、葉牡丹賞のようなしぶとさを生かした競馬ができればここでも面白い。
前走内容を見る限り、トリップはここでも苦しい。クラレントは力上位であることは間違いないが、調教で坂路を登れないほど非力だった朝日杯があの惨敗。間隔が開いて力をつけている可能性もあるが、今回の狙いはコース慣れと見て無印とした。
中日新聞杯
◎アクシオン
○コロンバスサークル
▲ダノンスパシーバ
△コスモファントム
△ダノンバラード
☆リッツィースター
新装された中京競馬場での最初の重賞。これまでのデータも通用しないので、レースの読み方も様々。スタートが急勾配の坂の中腹で、1コーナーまでの距離があまりない。開幕週で芝の状態はいいが、先行馬もそれなりに揃っていることを考えると、極端な前残りは考えにくい。
直線が長い割に上がりを要するようなコースとして捉えると、パワー型で底力を備える馬が実力を発揮できそう。◎アクシオンは9歳になったが、実績はこのメンバーでは明らかに上で、衰えもない。叩かれてよくなるタイプなので前走の敗戦は気にならないし、一度使われた今回は、本来のしぶとさを活かす競馬ができれば、力量的にも好勝負できるはずだ。
ラストランとなるコロンバスサークルは立ち回り一つでローカル重賞を勝てる力はある。それだけに52キロはあまりに軽すぎやしないか。ダノンスパシーバは能力は通用するのでここも気持ち一つ。休養明け3戦で堅実に走れているコスモファントムは状態次第で。ダノンバラードは57キロの斤量がどう出るか。
穴はリッツィースター。オープン入り後2戦は不甲斐ないが、斤量減とメンバーレベルの低下でもう少しやれるはず。
しかし中日新聞杯はついこの間年末に終わったばかりのはず。あまりに季節感を狂わす番組改編には疑問を感じざるを得ない。