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プリわんのお馬な日常

「競馬は記憶のゲームである」をベースに、独自の視点からあらゆる競馬のお話を掲載しています

中山金杯で右第3中手骨複骨折を発症し、経過観察中だったアドマイヤコスモスが、病状が悪化したため21日に予後不良となりました。



転入後の5連勝の内容を見る限り、精神面にすごく余裕がある馬で、無事なら今年の古馬王道路線を賑わしてくれると思っていた矢先の故障でした。手術後は種牡馬入りできそうという情報もあっただけに残念です。



ご冥福をお祈りします。




プリわんのお馬な日常-アドマイヤコスモス



もう週も半ばを過ぎて木曜日になってしまい今更で申し訳ないが、先週の重賞を振り返りたい。




スプリングステークスの1、2着はそのまま力通りと言っていいだろう。ディープブリランテは共同通信杯と違いがつがつ先行する馬を離れた位置で見ながらの競馬で、展開的には完璧だった。それでもやはり、共同通信杯同様最後の100mでパッタリ止まってしまった。



1コーナーで首を上げるシーンも見られたが、今回は重馬場。条件はかなり好転していただけに、ここでの敗戦は現状での力差ととらえていいように思う。もう少し気性的に落ち付けば逆転できるかもしれないが、この馬はあまり気性を抑えようとするのは良くない気もする。



そのディープブリランテを差したグランデッツァは最後まで脚取りがしっかりしていた。スパッと切れないかわりに持続力に富んでいて、今回のようなある程度流れる展開が合う。3着以下を大きく離しているように、今回は完勝だった。この馬はどちらかというとダービーより皐月賞向き。2000m前後でベストパフォーマンスが期待できる。本番も有力候補であることに間違いない。



3着のロジメジャーは離されてしまった分、現段階では力を出し切っているように思う。ただ、馬体はまだ良化の余地を多分に残しており、今後の成長次第で楽しみな馬。微差の4着に敗れたサトノギャラントは馬場が合わなかった。今回は馬場適性を考慮して安全策に回った分、流れ込んだ感は否めないが、パンパンの良馬場ならもっと切れる。次走が楽しみ。



2歳王者アルフレードは雄大なフットワークの持ち主で、切れ味が武器の馬だけに明らかに緩い馬場は不向き。ただ、それでも格好くらいはつけてくれると思っていたので少々残念。皐月賞はさらに馬場が荒れるだろうし、本番での巻き返しは・・・?




フラワーカップはオメガハートランドが制した。正直なところ、切れ味が武器であるのに加え、馬体が410キロ台のかなり小柄な馬なので、この条件であれだけ走るとは思わなかった。逃げたへレナモルフォ以外の先行馬が伸びを欠いているところを見ると展開に恵まれた面もあるかもしれないが、意外と底力のある馬なのかもしれない。



2着メイショウスザンナ、3着サンキューアスク、4着へレナモルフォら上位勢はみな重馬場巧者。今回惨敗した馬も決して評価を下げることはない。今の中山の馬場はかなり得意な荒れっぷりなので、この結果が次にどう影響するかはまだわからない。




ファルコンステークスはブライトラインが勝った。アーリントンカップで最後脚が上がっていた同馬が、中京の1400mで最後までしっかり伸びたのは収穫。一度どこかで息が入る広いコースより、慌ただしく流れるコースのほうが向くということだろう。折り合いさえ付けばこれくらいは走れる馬と見ていい。1800mの勝ち星はあるが、折り合いさえ付けば2000mくらいまでこなせていい。



2着のレオンビスティーは完璧に乗ったが、最後差されてしまった。仕掛けられてからの反応がいいので、東京コース向きではなく、むしろ今回の中京コースはピッタリだった。速いペースで引っ張ってくれる馬がいると安定した切れ味を発揮できそう。それにしても今回は人気がなさすぎだった。



レオアクティブは休養明けでこれだけ伸びれば及第点。ローレルブレットは休みをはさむなりして中身が伴うまでは善戦マンキャラに見える。




さて、3冠馬の始動戦として注目された阪神大賞典。結果はご存じのとおりだろう。もういろんな人たちが意見を述べているので今更私がどうこう言っても仕方がないとは思うが・・・



オルフェーヴルの3角での逃避は内回りだったことが影響していたように思う。もっとも、それ以前に1週目の4角でナムラクレセントに交わされてから、馬と人との呼吸が全く合っていなかった。加えて向正面で外へ誘導されたため、馬には外回りコースに入っていく意思があったように見える。あれだけのロスがありながら大外を回して一旦先頭に躍り出たのだから潜在能力の高さは明らかだが、デビューからずっと手綱をとってきた池添騎手とこんなに意思疎通ができなかったというのは残念極まりない。



本番の天皇賞は同じ外回りコースを2周することになる。思い返してみれば菊花賞はサンビーム、ロッカヴェラーノ、フレールジャックらが次々に先頭に立つ流れだったとはいえ、すべてオルフェーヴルの前で起きていた出来事だった。しかし、今回のナムラクレセントのように、オルフェーヴルの後ろからまくっていくような馬はオルフェーヴル自身にはかなり大きなストレスになるのだろう。もし、このことを天皇賞のライバル陣営が察知していれば、オルフェーヴルはあまりに大きな弱点を晒してしまったことになる。



今回の出来事は「前哨戦でよかった」という声が聞かれるが、それは間違いだろう。前哨戦でこんなにも弱い部分を見せてしまったら、本番の天皇賞はとんでもないレースになる。



オルフェーヴルが視界から消えて俄然色気づいたジャガーメイルやヒルノダムールが強気に仕掛けていったことで、急激にペースが上がった。この展開がドンピシャにハマる形になったのが勝ったギュスターヴクライ。切れ味勝負にはどうにも弱いが、早めにエンジンを点火させつつ、流れに乗って加速できた今回は完璧な内容だった。



オルフェーヴルに差を詰められてしまったことを考えると力量比べで評価できないのは仕方ないが、本番の京都の外回りコースで坂の下りから強気に仕掛けることができれば本番も楽しめるはずだ。



本番の天皇賞でオルフェーヴルを破るためには、3着ナムラクレセントの「協力」が不可欠だ。なにより今回こうしてオルフェーヴルの弱点を見つけたのはナムラクレセントのまくりであり、和田騎手なら本番も同様に仕掛けてくる可能性が高い。この馬自身は昨年のように馬場が渋った方がいいだろうが、この馬がどのような競馬をするかで天皇賞は大きく変わる。本番もいろんな意味で要注意の存在だろう。



ヒルノダムールにはもう少し頑張ってほしかったのが本音。去年の天皇賞で本格化したように思ったが、勝ちきれないキャラは健在のよう。GⅡあたりで掲示板どまりでも、GⅠになると走ってくるような厄介な存在だ。ジャガーメイルは休み明けで強気の競馬をした分息切れしたが、一叩きされた本番はもう少し走れるはず。






スプリングステークス



◎ディープブリランテ
○グランデッツァ
▲モンストール
△サトノギャラント
△アルフレード
☆サトノプライマシー




今月の中山開催も4週目だが、相変わらず雨が続き力のいる馬場になることは間違いない。ただ、最近の芝のレースは展開次第で外が届くシーンもあり、極端な前残りにはならない。


今回はゼロスやバンザイといった何が何でも先行したい馬が多い。しかし前が総崩れになるかと言えば、渋った馬場がそうはさせない。一番おいしいポジションを取れるであろう◎ディープブリランテが巻き返す。


ハナを切る形になった前回は、折り合いに専念しすぎて切れ味勝負になった分ゴールドシップに差された。気性の勝ったタイプなので常に折り合いの不安はつきまとうが、今回は他に先行馬が多く、好位にスッと抑えられるだろう。課題の折り合いも、泥んこ馬場の東スポ杯の道中を見る限り渋った馬場が味方してくれる。条件はこの馬向きのものが揃ったし、ここでいい競馬ができないようではクラシックは厳しい。勝って本番に向かいたい。


相手筆頭はグランデッツァ。ラジオNIKKEI杯ではキレ負けしたが、安定した先行力とバテないしぶとさは中山の1800では武器になる。モンストールはノドが完治したならここでも互角の走りが期待できる。サトノギャラントは自在性がありどんな展開にも対応できるのが強みだが、渋った馬場は未知。2歳王者アルフレードも当然力上位だが、スパッと切れる馬なのであまり重馬場はよくないのではないだろうか。今回は本番につながる競馬をしたいだろうし、無理はさせないと見ている。


穴っぽいところではサトノプライマシー。パドックで馬っ気全開だったデビュー戦が力でねじ伏せる強い競馬。前が詰まって消化不良だった前走は度外視できるし、人気が極端に落ちるようなら狙い目。








阪神大賞典



◎オルフェーヴル
○ヒルノダムール
▲ジャガーメイル
△ナムラクレセント
△ギュスターヴクライ
☆トウカイトリック




さすがに◎オルフェーヴルには逆らえない。もちろんここは叩き台だが、力が抜けていることはこれまでのレース内容から明らかすぎるくらいだ。ここは素直に3冠馬を信頼する。


対抗はヒルノダムール。京都記念を一叩きされて上積みはあるし、長丁場ならオルフェーヴルに劣らぬ力を持っている。本当ならヒルノダムールを上に考えてもいいくらいなのだが、それは本番のお楽しみとしたい。この2頭の戦い。


天皇賞馬ジャガーメイルもこれを追いかけられる力はあるが、脚質的に展開に左右されがちなので3番手。ナムラクレセントは近走成績が案外だが、得意の距離で見直したい。ギュスターヴクライは早めにエンジンを点火させる自分の競馬ができれば。力は通用しておかしくないが、阪神の内回りコースは決してプラスではない。


穴はトウカイトリック。同期の3冠馬ディープインパクトに食い下がって2着に入った阪神大賞典から6年。さすがに当時の力を求めるのは酷かもしれないが、急激な衰えもなく、3着争いに顔を出すくらいはできていい。


このレースはオルフェーヴル相手にヒルノダムールを始めとする非社台系の馬たちがどんな競馬を挑むかチェックしたい。ここと本番の天皇賞では確実に勝負を仕掛けるだろうし、馬券とは別に非社台系の馬たちの走りに注目して見たい。