今日咲く花は
儚い命の道を知り

明日の蕾は
今を知らない
夢を見る


今が盛りと咲き乱れる花ばなは、この先、儚く散り逝く運命に在ることをその時に初めて知る。

また、早く咲きたいと願う、明日花開く今日の蕾は、散華することなど考えもせず、繚乱夢見て胸を馳せる。




知らないままでいい



たとえそこに楽園が在ろうとも。






かつて

過ごした小さな幸せも

かつて

歩いた人並みの昨日も

かつて

護るべきものがあった日々も



どれだけ心から思えるかを、悪戯に試していたパズルのワンピースのように。



僅かな違いに気付かぬふりをしていたように。



流れゆく歳月に身を預け、

重ねた逢瀬に別れを告げて。


胸が痛くて涙を流しても、

描き続けてくれないか、

あなたの孤独な自画像を。






聞こえてくる

その緩やかな旋律は

言葉を無くした少女のような

美しくも切ない

透明なメロディを奏でているよ。




さぁ

目を閉じて

お別れのキスをしてあげる。


次に目を開けたら

そこには、明日が待っている。


黄昏は私に任せて

何も心配いらないよ



これで全て終わり?

いや

始まったばかりさ。