祈りは途絶えた...
秘めた言葉は
満ち行く闇に覆われて
再び心に宿ることはなかった
気付かないうちに
失う痛みの彼方に
抜け殻にも似た空洞の明日へ
そして表現を超越する永遠が始まる...
怒りは数え切れない諦めを
憎しみは新たな憎悪を
命の価値は一瞬の爆風で消えてゆく
見上げる空にあるものは
彼等を救う神ではなく
放たれた炸裂と澄み渡る青空
何事もなかったかのように
同じ時、違う場所
スクリーンに映る現実は
惨事の表面を取り上げる
ひと度眼下に目をやれば
血だらけの破片が辺りを埋める
悲しみの叫びは
終わることなく繰り返し
逃げ惑う子供達から
手や足を奪ってゆく
尊厳のカケラもない
殺戮と暴力が
人々から感情を剥ぎ取ってゆく
この地獄が見えるか?
悲鳴が途中で途絶えた時
二度と目を醒ますことのない
粉々に粉砕された命を
どうすることも出来ない
次の瞬間には自分も
同じようになるかもしれない...
感覚は麻痺し
感情は絞め殺され
罪深き夜に
死の影を垣間見る
終わらない恐怖の中で
もう前には進めない
振り向けば
さっきまで一緒にいた
家族たちが皆
救い様のない姿で倒れている
父も母も姉たちも
言葉に出来ない姿で横たわる
涙は枯れ果て
名前を呼ぶ声は
この絶望の中で掻き消される
地を這う様に
この泥にまみれた
凄惨な大地に生きて
今まで希望を持ったことがない
太陽の光でさえ
血を流す人々が見えるだけの
明かりでしかないんだ...
近くで遠くで
聞こえる悲鳴と泣き声
目の前に見える
致命傷を負った人々
もはや助からない子供の
身体の一部を抱き締める人
もう何も見たくない...
もう何も聞きたくない...
彼等は願う
もし神様がいるなら
明日自分を殺してくれと...
※シリア内線
非戦闘員、民間人の被害者の亡くなった数だけではなく、どのような殺され方をしているかを知らなければならない。
10歳にも満たない子供達の多くが銃撃の的になり、乳幼児を含む言葉をまだ話せない子供達が、拷問の末に撃ち殺されている。
正義と大義を掲げた旗の下で、悲しみと怒りの種は、憎しみと絶望の実を結ぶしかない。
犠牲になった方々の思いは、まだまだ世界には届かない...