痛い目に遭うと覚える
ブログネタ:人生一番目の記憶は?
参加中
思い出せば幼稚園の年少部。
競い合った親どもの熱気にやられた運動会。
子供ひとりが人柱になり、体をもみくちゃにされながらクラスの親から親の頭上を渡りスタートからゴールまで運ばれるレース。BGMにスーパーマンのテーマが流れるが、今となってはやかましい。
スタート前、知らないおじさんとおばさんからクラスの代表になった自分をあれだけ「可愛いね」とか「ゆっくりやろうね」なんて抜かして気分を持ち上げさせておきながら、スタートのピストルがなった瞬間に日ごろの鬱憤を晴らすかのごとく乱暴に扱われる。破壊型モンスターペアレンツ。
痛い思いと、大泣きでぐちゃぐちゃになった人生一番目の記憶。
まだ「なんで俺が」という感情を覚えるまでの成長はなく、「殺される」と誰に教わることなく戦慄というものを覚えた。
ゴールに着いて父に「一等だ。頑張った」と抱かれて、他の親御さんにも祝福をされ安堵をしたのも束の間に恐怖の第二レース。
虐待とは縁の遠い場所で、もみくちゃにされて泣き濡れる。
夕方に入ることも無く、早めに会は終了を迎えて家に帰る。
自分が他にどのような競技、演舞をしたのか覚えていない。
家に帰り風呂に入る前、普段一緒に外へ出歩くことのない親父と近くの酒屋まで散歩をして、チョコレート菓子を買って貰い意気揚々と道を返す。
夜に入る頃に外へ出ていることが珍しく、街灯や店から漏れる蛍光灯の白色や橙の光が幻想的に見えて興奮を助長させた。
子供の頃は時間の流れが遅いと言うが、長いようで短い一日だった。
風呂は方々もみくちゃにされたお陰で節々へよく沁みた。